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昭和後期の終わりその② テレビは終わった

コロナがもたらした新しい世界においては、昭和後期=高度経済成長期の文化、風習がすべてなくなるだろうという考察の第2弾。

3Cのうち、colour TV=テレビは完全に終わったという象徴的な記事がこちら。

テレビ局に金も人も集まったのは昭和から平成初期

ちょうど前回の東京五輪あたりから出始めたカラーテレビを日本国民を買い求めて、みんなに行き渡ったのが昭和後期で、このときから娯楽の王様としての地位を確立しました。

で、80年代を通じて、みなが観るテレビに広告が集まり、給料も良かったから人も集まりました。が、90年に入ると、バブル崩壊、徐々に絞られる広告費、95年にはwindows95の発売からPCの時代到来と徐々に娯楽の王様の地位が危うくなります。

変わるチャンスもあったけど

じりじり下がっていたテレビの地位ですが、実は反転攻勢できるチャンスが2000年代に訪れます。そう、ホリエモンのニッポン放送株式の取得、楽天のTBS買収計画、ソフトバンクのテレビ朝日への資本参加のときです。

当時は新興企業のマネーゲームと非難されていましたが、今からみると、ネットフリックスやアマゾンプライムのようなものをこれらの新興企業がやりたかったというのが分かります。が、新興企業よりも30年前に誕生したテレビ局は何も変えたくなく、昭和のまま、事業を続けていきます。

フジテレビの本当の惨状

上記のホリエモンvsニッポン放送=フジテレビ連合において、自分たちの体制を守った日枝会長がいまだに権力者として居続けている時点で、業界の古さが際立ちます。いや、創業者会長だったり中興の祖だったりがいつまでもトップにいるのはいいのですよ。今のフジテレビで価値あるコンテンツって、深夜アニメのノイタミナ枠くらいで後は観る価値が本当にない。今だと誰かの発言なんかもネット記事になってるし。一時期は才気あふれる若手監督にノンフィクションをどんどん撮らせていたけど、ここ最近はその手の番組もないのも問題。

テレビに残された使命

電波帯域の解放だけは今のうちにやってほしい。NHK以外の局すべての問題なですが、地上波とBSで6つも帯域もっていながら、常時使っているのは2つだけ。これは公共の空間をタダみたいな金しか払っていないのに、有効活用していないという点でも論外。

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