見出し画像

スマホ撤退後にバルミューダはどこへ行く?

かのおしゃれ白物家電メーカー、バルミューダが一部界隈では鳴り物入りで参戦したスマホ事業ですが、早々に完全撤退するようです。


バルミューダって

バルミューダは、2003年に東京で設立された家電メーカーです。同社は、スチームトースター、電気ケトル、電気炊飯器、オーブンレンジなどのキッチン製品や、扇風機、空気清浄機、加湿器などの空調製品、LEDデスクライトなどの照明製品などを展開しています¹。

Bing との会話 2023/5/14(1) バルミューダ. https://www.balmuda.com/jp/ アクセス日時 2023/5/14.
(2) Products | バルミューダ. https://www.balmuda.com/jp/products/ アクセス日時 2023/5/14.
(3) バルミューダが「BALMUDA Phone」から完全撤退。寺尾社長「自分の力不足だった」 - Business Insider Japan|ビジネス .... https://www.businessinsider.jp/post-269881 アクセス日時 2023/5/14.

創業20年目のメーカーですが、何と言っても、大手電機メーカーの白物家電事業といえば、平成不況化で事業撤退、大幅縮小、三洋電機のように会社名がなくなってしまったところ(実は外国だとまだあったりするのですが)ですが、新興メーカーでかつ価格競争が厳しいところに高価格帯で勝負してそれなりに売れるということを実現した、ある種の日本メーカーの生きる道を切り拓いた会社でもあります。

バルミューダの製品は、価格帯が幅広く、一番安いものは13,200円で、一番高いものは59,400円です³。製品によって価格が異なりますので、具体的な製品を教えていただければ、詳しい情報をお伝えすることができます。

ソース: Bing との会話 2023/5/14(1) 【最安値】BALMUDA(バルミューダ)製品はどこで買うべき?公式より安く買う方法を紹介 | コビガジェライフ. https://www.kobi-gadgetlife.com/balmuda-best-price/ アクセス日時 2023/5/14.
(2) 価格.com - バルミューダ(BALMUDA)のコーヒーメーカー 比較 2023年人気売れ筋ランキング. https://kakaku.com/kaden/coffee-maker/itemlist.aspx?pdf_ma=2982 アクセス日時 2023/5/14.
(3) 製品価格改定のお知らせ | ニュース | バルミューダ - BALMUDA Inc.. https://www.balmuda.com/jp/news/1332 アクセス日時 2023/5/14.
(4) 価格.com - バルミューダ BALMUDA Phone レビュー評価・評判. https://review.kakaku.com/review/M0000000923/ アクセス日時 2023/5/14.

バルミューダの最新の決算情報

2023年5月12日に、バルミューダは23年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終損益が11.4億円の赤字(前年同期は0.9億円の黒字)に転落したと発表しました。また、通期の同損益を従来予想の0.3億円の黒字から12.5億円の赤字(前期は300万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなりました²。

Bing との会話 2023/5/14(1) バルミューダ、今期最終を一転赤字に下方修正(バルミューダ) 2023年05月12日[株探] - みんかぶ(旧みんなの .... https://minkabu.jp/stock/6612/news/3598024 アクセス日時 2023/5/14.

会社の決算説明資料を読むと、2020年から始まったコロナの巣篭もり需要が終了したため、どの製品もどの地域でも売上が下がったようです。この会社は地域別のとして、日本、中国、韓国、北米という形で開示をしているのですが、どのエリアも軒並み、前期比で減収。世界中がポストコロナに移行したので、今まで我慢していた外食や旅行、娯楽支出が増える中で、敢えてバルミューダ製品を買うという動機がみえにくいし、トースターにせよ、ケトルにせよ、LEDにせよ、どの製品のライフサイクルも割と長めですよね。既存顧客の買い替え時期はまだ先のような気もしています。

スマホ事業に対する勝ち筋はあったのか?

こういった環境下で、2021年にスマホ事業に手を出すのは分からなくはないですが、スマホ市場といえば、コスパ最重視、かつ、ほぼ毎年新作が出てきて消費者の目が肥えに肥えているところです。大半の人は最後発の市場参入は悪手だったと思ったでしょうが、「成熟市場で製品のコモディティ化が進み、国産メーカーがほとんどいないところでプレミアム価格で勝負」とバルミューダの勝利の方程式に当てはまっているようにも見えたので、ひょっとして何らかの市場ポジション作れるのではと思っていました。
が、結果は事業撤退。
これは実に簡単で市場調査不足と製品の魅力がなかったこと。出てきた製品は2015年くらいによく見たアンドロイド製品。2021年の段階だと画面サイズは小さいし、スナドラもミドルレンジ用のやつだし、バッテリー容量も小さいし、カメラの数年前くらいのレベル。これが3万円くらいであれば誰も文句は言わないのですが、何と10万円越え。さらに、既存のスマホメーカーに喧嘩を売っているようなあまりに挑戦的な売り出し方(あまりに恥ずかしいので敢えて事業参入時の会社の言い分は言いません)。案の定、YouTubeでは酷評の嵐で逆に気になって、実物を見に行ったりもしました(当然、買いませんでした)。

今後の展望

先に述べた通り、バルミューダの勝ち筋は「成熟市場で製品のコモディティ化が進み、国産メーカーがほとんどいないところでプレミアム価格で勝負」なので、次なる成熟市場を探す必要がありますが、もうほとんどないのも事実。
ということで、当面は厳しい局面が続くと思いますが、継続して決算見て行きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?