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「勉強をやめましょう」という素敵な語りかけを自分にしましょう

ここ三年ほど時間を(とお金も)使っていた勉強から、
最近なんとなく離れました。
その理由はなんだか自分ではわからなかったのですが、
何冊かの本を読んで、それに心を預けていたら、
うっすらわかってきた気がします。
いくつかある中の、一つだけ書いてみようと思います。

なんでもそれにあてはめようとする自分に気づく

デザインを学んでいると、どんどん「デザイン的でないもの」に対して寛容で無くなります。一番こわいのは、そうして自分の住む世界の幅を小さくしてしまうことです。

自分に語りかける時も敬語で」秋田道夫

秋田道夫さんの本は気持ちの良い森林の中にいるような心地よさと、
自然界の厳しさを両方兼ね備えたような感じだとわたしは思っています。

「勉強をやめましょう、というちょっと長いお話」のこの一文。
勉強会で勉強をやめることを勧める、なんて
とても逆説的で哲学的で。

足りないものがあるから始めた「学び」ですが、
足りないものが目に付き「もっともっと」と、
「足りないもの探し」をしているような感覚になりました。

そして、学びの仲間との会話でも、
「この学び的でないもの」に寛容でないつもりはないけれど、
だんだん「なにかにつけて学んだことにあてはめようとしている」ことに
気づいてきました。

世界を広げようとして学んだことが、
かえって自分の世界を狭めることのないように、
そっと離れ時だと思ったのかもしれません。


とりあえず持っているものを点検しようと思う

大切なのは「今持っているモノ」で仕事をすることです。
新しいモノに興味を持ったとしても、「持っていたらもっと良いのに」と思って今の仕事をしないことです。

自分に語りかける時も敬語で」秋田道夫

学び始めるとどんどん深めたくなります。
知的好奇心の赴くままに深められるのはとても楽しい時間です。
同時に、
やりすぎると学び自体がコレクションになり、
そのスキルや知識を消化したり使うことなく、
次から次へ、あれもこれも、こっちもそっちも、となってしまうことを恐れたのだと思います。
だから、ここいらでちょっと離れますか、と。
すでにあるものを、ちょっと点検してみようと思います。



この本、覚えておきたい好みな言葉がたくさんあって、
特に頭が渋滞を起こしているとき、何度も手にしています。
少し渋滞が解消されて、車間距離があくような、
ときには駐車できるような、わたしにはそんな処方箋です。


覚えておきたいのですが、忘れちゃう。
秋田道夫さんの「機嫌のデザイン」にはこんな言葉もあるから、
それでもいい、と思ってまた本棚に戻そうと思います。

どんどん本を読んで色々なものを観てください。
そしてどんどん忘れてください。
それでも残っているのがあなたの知識です。

機嫌のデザイン」秋田道夫

#自分に語りかける時も敬語で

#機嫌のデザイン


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