ICT教育のメリット_デメリット

ICT教育のメリット・デメリット(1/2)

みなさんは「ICT」という言葉を耳にしたことはありますか?
教育現場でも盛んに話題となるICTですが、言葉の意味は以下の通りになります。

ICT(Information and Communication Technology)は「情報通信技術」の略であり、IT(Information Technology)とほぼ同義の意味を持つが、コンピューター関連の技術をIT、コンピューター技術の活用に着目する場合をICTと、区別して用いる場合もある。国際的にICTが定着していることなどから、日本でも近年ICTがITに代わる言葉として広まりつつある。
コトバンク https://kotobank.jp/word/ICT-13781

つまりこれまでITと言っていた情報技術全般に対する呼び方のことです。
コンピューターやスマホが普及し、どこでもインターネットがつながる時代になった今、教育現場でもこのICTを導入した教育が勧められています。

わかりやす事例としては、生徒全員にiPadのようなタブレットを持たせて授業をしたり、電子黒板やプロジェクターを使って先生が授業をしたりといったことが挙げられます。

かくいう私もプロジェクターを使ったパワポ型授業をしており、デジタルとアナログを両方使いながら進めています。
最近ではプロジェクターやスクリーンを用意している学校も多いのではないでしょうか?

そこで今回はICTの中でもパワポ型授業のメリット・デメリットについて共有していきたいと思います!

ICT教育のメリット・デメリット

導入のメリット
ICTを取り入れるメリットとしては以下が挙げられます。

・板書の時間が減り、効率的に進められる
・動画や画像など視覚的な教材を導入できる
・一度作れば同じ授業が繰り返し行える
・教科書を忘れた生徒でも、スライドを見れば追いつくことができる

特に時間短縮の面では非常に有効で、これまで黒板に向かっていた時間を全て生徒に費やすことができます。

あまり字が綺麗でない私の様な人でも、スライドが代替してくれるので綺麗でまとまった情報を伝えることができます。笑

また、Youtubeの動画やネット上の画像を適宜使うことができるため、黒板と教科書だけでは伝えられない視聴覚情報や、生徒たちの興味を引く様なコンテンツを授業に盛り込むことができます。

導入のデメリット

一方でデメリットとしては以下のようなものがあります。

・授業準備にかなりの時間がかかる
・機器を揃えるのにコストがかかる
・機器のトラブルなどが起こりうる
・授業スピードを全体に合わせにくい

とにかく授業準備に時間がかかります。笑
1つの授業で使うスライドには教科書本文、新出単語、新出の文法事項、リスニングドリルなど様々なコンテンツを盛り込んでいます。

そのため使えそうな外部の画像や動画を探したり、本文や単語をまとめたりするのに授業時間以上にかかることもあります。
特に非常勤講師はコマ給での仕事なので、授業以外の準備がかさめばかさむほどにコスパが悪くなると考えることもできます。

私の場合は高校時代からパソコンやタブレットを使っていたため、機器の操作自体は慣れているのですが、それでも教材研究や授業設計をしながらの教材作成には結構な時間がかかります。

しかし数をこなせばすぐに慣れますし、黒板と教科書だけの授業よりはるかに効率が良いと思うため、このやり方を取っています。

ICT導入のハードル

機器について
機器についてですが、学校で揃えられている機器だけでは不十分な場合もあるため、必要に応じて自分で用意する必要もあります。

私が最低限必要だと思うものはパソコン(あるいはタブレット)とプロジェクターの2つです。
もちろんこれにスクリーンやスピーカーなどもあればいいのですが、まずは教材を作り、それを映しだすことから始めてください。

プロジェクターやスクリーンは学校にあることも多いと思いますので、パソコンとそれを接続するためのケーブル等があれば十分です。

経験について
また、これまでパソコンやタブレットにあまり触れてこなかった人、パワーポイントなどを用いたプレゼンをしてこなかった人からすると、先ずは使い方になれるとこから始まります。慣れてしまえば操作自体は難しくなのですが、初めのうちは授業準備に割く時間が増えることは仕方ないでしょう。

特にこれまで何年も授業をされてきて、自分のスタイルがある先生からするとやり方を変えるというのは難しいと思います。

それにICTを用いたからといって授業が良くなるわけでもありません。黒板と教科書、プリントだけでも非常にわかりやすく面白い授業をされる先生もたくさんおられます。

しかし、実際に使うかどうかは別にして、ICTを導入することでどういうことができるのか、自分の授業にどう役立てることができるかということだけでも知っておけば授業の幅を広げることができると思います。

次回に私が実際に使用している機器や、ICTを導入しての感想をまとめていきたいと思います。

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