英文法解説「ややこしい動詞や動詞句の使い方」
こんにちは。
コロナの影響もあり休校となったため、三月中旬からはほとんど休みだったのですが、見事にだらだらと過ごしてしまいました……
英語科の教員にも関わらず最近全く英語に触れておらず、このままではやばいと思い、来年度に向けて英語の問題集や参考書を引っ張り出してきました。
普通に解いて復習するだけでもいいのですが何せ三日坊主。
いや、三日も続かんかもしれない。
そこで、せっかく勉強するなら何かしらアウトプットした方がモチベーションにつながるなと思い、勉強したことをまとめていくことにしました。
本来ならTOEICやTOEFLの勉強をしてスコアを伸ばしていくべきなのですが、4月から大学受験を控える生徒を受け持つ可能性もあるため、先ずは大学受験レベルの英語を総復習した方が良いかなと思い、今回は「一億人の英文法問題集」を扱っていきます。
私はバイトで塾講師をしていた頃に復習用に使っていたのですが、現役で使われていた方もいらっしゃると思います。
このテキストから、ここは抑えておいた方がいいな、ここは間違えやすいなと(私が勝手に)思ったところをまとめていきますので、英語を勉強されている方や受験生の方は参考にしてみて下さい。
なるべく文法用語を省いて説明したいので、文法に詳しい方には違和感があるかもしれませんがご了承ください。
_____________________________________
wantとhopeの使い分け
先ずはwantとhopeの使い分けです。
基本的な使い方は割愛して、間違いやすい使い分けを取り上げたいと思います。
① I want to see you again. (またあたなに会いたい)
② I hope to see you again. (また会えたらいいね)
このように①では"want to 動詞"「~したい」、②では"hope to 動詞"「~を望む」と、どちらも後に"to 動詞"を持ってくることができます。
では次の例文も見てみましょう。
③ I want Mary to marry me. (メアリーに私と結婚してもらいたい)
× I want [that] Mary will marry me.
④ I hope [that] Mary will marry me. (メアリーが私と結婚することを望む)
× I hope Mary to marry me.
③と④はおおよそ同じ意味になるのですが、それぞれの動詞の後に来れる形が違います。
③では"want 人 to 動詞"「人に~して欲しい」という形をとっていますが、"that 主語 動詞"の文章の形を持ってくることはできません。
一方で④は"hope that 主語 動詞"「ーが〜することを望む」という文章を後に持ってきていますが、"hope 人 to 動詞"という形は取れません。
このようにwantとhopeでは同じ使い方ができるときと、そうでない時があることに注意です。
"to 動詞"の形はどちらも使えますが、「誰かにして欲しい」という意味が加わると上記のような使い分けがあります。
その上で次の( ) に当てはまるものを考えてみて下さい。
Q.1 I hope ( ) pleasant weekend.
1. you to have 2. you will have
3. your having 4. you having
答えは最後にまとめたいと思います!
_________________________________________________________________________________
「運転する」ではないdriveの使い方
driveという単語で先ず「~を運転する」という意味が思い浮かぶと思います。
詳しい方であれば「経営する」や「駆り立てる」という意味もご存知だと思います。
この「駆り立てる」という意味から転じて、悪い行動や悪い状態に人を追いやるという使い方があるというのを初めて知りました。
以下が例文になります。
① Failure drove him to drink. (失敗が彼を飲酒に追いやった)
② The test results drove her to despair. (その試験の結果が彼女を絶望へ追いやった)
③ That noise is driving me crazy. (その騒音で気がおかしくなりそうだ)
④ The death of her husband drove her mad. (夫の死が彼女を狂わせてしまった)
①と②は"drive 人 to 動詞"「人が~するように追いやる」の形になっています。
こちらは失敗やテストの結果というネガティブなものが、人にネガティブな行動を引き起こさせたという意味でつかわれています。
③と④は"drive 人 状態"「人を-な状態にする」という形になっています。
こちらは騒音や死というネガティブなものが、人をネガティブな状態にさせてしまったという使い方をされています。
_____________________________________
believe him とbelieve in himの違い
believeは「〜を信じる」という意味なので本来であればinをつける必要はありません。しかしbelieve inという表現も間違いでありません。
この2つには若干のニュアンスの違いがあります。
I believed him. (私は彼の言うことを信じた)
I believed in him. (私は彼を信じた)
in が付くことで、believeだけの時よりも本質的な深い段階で「信じる」という意味になります。
例文を検索してみてもbelieve inの後に続いているのはGodや、religion, ghostsなどが多く、信念や信条があって信じているというニュアンスが強くなります。
非ネイティブからしたらこういうニュアンスの違いって知っておかないとわかりにくいですよね笑
_____________________________________
talk about/with以外のtalk+前置詞
talkの後にくる前置詞を持ってくる時は自然と"talk about~"「〜について話す」とつなげてしまいます。
プレゼンなんかでも"Today, I'm gonna talk about ~"とよく始められていますよね。
あるいは"talk with~"「〜と話す」というのもよく見かけると思います。
この2つについてはよく知るところだと思いますが、それ以外の前置詞や副詞が続くパターンを見ていきましょう。
① I talked him out of smoking. (彼を説得してタバコをやめさせた)
② He is talking his friend out of the trip. (彼は友達に旅行へ行かないように説得している)
③ I talked him into giving up smoking. (彼を説得してタバコをやめさせた)
④ She'll talk her son into trying it again. (彼女は息子にもう一度挑戦するように説得してみる)
先ず①と②で使われているのは"talk 人 out of~"「人が〜をやめるように説得する」になります。"out of ~"なので「〜の外側に出るように話をする」=「やめるように説得する」ということですね。
一方で③と④は"talk 人 into~"「人が~するように説得する」となり、先ほどと真逆の意味となります。"into ~"なので「〜の中に入るよう話をする」=「〜するように説得する」ということです。
今回のような前置詞や副詞を伴う表現は、前置詞のイメージを掴むことで理解しやすくなりますよね。
以上を踏まえて次の問題にもチャレンジしてみて下さい!
Q2. I was talked ( ) buying a big car by my sister.
1. about 2. away from
3. out of 4. to
_____________________________________
oweの使い方
学生時代になんとなくでしか理解していなかったoweの使い方を復習がてらまとめてみます。
oweは「(お金を)借りている」「(借金などを)負っている」という意味があり、発音も「オゥ」なので「oweは負う」とそのまま覚えていました笑
もちろん他にも意味はありますが、今回はお金に関しての使い方を見ていきましょう。
① I owe 1,000 yen. (1000円の借金があります)
② I owe him 1,000 yen. (彼に1000円の借金しています)
= I owe 1,000 yen to him.
③ He owes me for his lunch. (彼は私に昼食代の借りがある)
①は単純ですね。"owe+金額"「(金額)借りている」という意味です。
②は①に誰から借りているかが加わっています。"owe 人 金額"で「人から(金額)借りている」ということになります。これは書き換えが可能で、"owe 金額 to 人"で金額を先に持ってくることができます。
③は最後に"for~"を持ってくることで、何に対してお金を借りているのかを追加することができます。
I owe you for my dinner. (あなたに食事代の借りがありますね)
というように使えます。
では最後にもう一問見てみましょう!
Q3. I ( ) Susan some money and must pay her back by next Tuesday.
1. borrowed 2. loaned
3. owe 4. own
_____________________________________
まとめ
今回の取り扱ったのは以下の4つでした。
1. wantとhopeの使い方の違い
2. 「追い込む」という意味で使われるdrive
3. believeとbelieve inのニュアンスの違い
4. お金に関するoweの使い方
なるべく毎日勉強しながら投稿していきたいと思いますので、皆さんの英語学習の一助になればと思います。
<答え>
Q1. 2
Q2. 3
Q3. 3
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?