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01 いざ、ドローン部の立ち上げ

ドローン部ができるまで

さて立ち上げたと言ってもまだまだ準備段階で、校内でもあまり公にはしていません。というのも部員があまり多く集まっても設備がほとんど整っていない状況では練習もままならず、またどうしても金銭的に負担が大きい部分がありますので気軽に誰でも始めるというのが難しいという課題があります。

ということでいきなり大々的に宣伝するのではなく、ドローンに興味がありそうな数名に声をかけ、その子たちを立ち上げメンバーとして始めることになりました。

また本格的なレース用ドローンや空撮用ドローンをいきなり準備するのも難しいため、はじめは誰でも簡単に飛ばせる低価格のトイドローンを2機用意し、ドローンを飛ばす感覚に慣れるという活動から始まりました。
これが2019年の10月頃の話です。

まるで自分が立ち会ったかのように書いていますが、この時点ではまだ私は活動に参加しておらず、中心になって立ち上げをしている顧問の先生が全てここまでやってくれていました笑

ある程度部活としての箱が出来上がってから、私がまだどの部活にも属していないことや新しい物好きという性格を買ってもらい、一緒に参加させていただくこととなりました。

そこからの勢いは凄まじく、シミュレーターで練習するためにパソコンやドローン用のコントローラーなどが次々に届き、それらしい設備が整いました。

私が今までにしたことといえば、部室の鍵の管理や生徒と一緒になってシミュレーターで練習していたぐらいです笑

初参加から超豪華

「次の日曜日にプロのドローンレーサーが来てくれるけど来れそうですか?」

ドローン部に誘っていただいてから間もない11月のことでした。
部活に参加するとは言ったものの、その時点ではまだ一度も部活に顔を出したことはなく、そろそろ生徒とも顔合わせしないとな思っていたところに顧問の先生からそう告げられました。

もちろん二つ返事で行かせてもらうことにし、そわそわしながら当日を待ちました。というか立ち上げてまだ1ヶ月とちょっとしか経っていないにも関わらずいきなりプロのレーサーを呼んでくる先生の行動力に驚かされました笑

そのプロレーサーというのがえりんぬ(中川絵梨)さん(@eringorirappant)という方なのですが、なんとこの方現在日本の女子レーサーでトップの方なんです!

そんなえりんぬさんを迎えての活動が私のドローン部初参加となりました。

この日の活動ではドローンやドローンレースについてほとんどと言っていいほど知識のない私や生徒たちに向けて勉強会をしてくださいました。立ち上げたばかりにもかかわらずいきなりトップレーサーの話を聞くことができ、生徒たちも真剣そのものです。

そして一通り話を聞いた後は自分たちで実際に機体を組み立てます。
既製品のものもあるのですが、レース用のドローンを扱うのであれば自分で組み立てる練習は必ずしておいた方がいいです

というのも、ドローンがどのような構造でできているのかを理解しておかなければ、壊れた際に自分で修理できないからです

特に練習初期の頃はぶつけまくりますし墜落させまくります。プロペラを取り替えるくらいならいいのですが、カメラやセンサーを繋ぐ配線が取れたり、部品を新しいものに付け替えたりする際に、構造がわかっていないと修理できません。

そのため煩わしいとは思いますが、自分で組み立てて構造を知りながら作っておいた方が、後々の練習の際に役立ちます。

実際に半田ゴテを使いながら小さな基盤にカメラやセンサーを取り付ける作業は難しいながらも楽しく、四苦八苦しながらなんとか完成させることができました。

写真は実際に組み立てたもので、Tiny Whoopという機体になります。

ファーストフライト!

そしていざフライト!
ドローンにバッテリーを繋げてコントローラーをセッティングします。
一本でも配線がうまくいってなければドローンは飛びません。

電源を入れるとともに生徒にも緊張が走ります。
そしてスロットル(プロペラの回転)を上げると……見事ドローンは宙に浮かびました!(写真はえりんぬさんに映像が正しく送受信できているかを確認していただいているところです)

我々教員も胸を撫で下ろし、動作確認を終えてえりんぬさんに飛ばし方を教わりました。

ここで注意していただきたいのが、ドローンから映像を飛ばして操作するにはアマチュア無線4級の免許が必要であるということです。
もし興味を持たれてレース用のドローンを始めたいと思われた方はドローンと免許について調べてみて下さい!
ドローンと免許についてはしっかりと調べた上で改めてまとめたものを今後記事にしたいと思います。

さて、いざ練習!
私や生徒たちはまだこの時点では免許を持っていなかったためドローンからカメラを外し、目視での操作になります。えりんぬさんに飛ばす際のコツなどを教えていただきながら練習させていただきました。

シミュレーターで飛ばすのとは違い、機体に重みがあるため少し操作感に違いを感じました。

そして最後にはえりんぬさんが実際に映像を専用のゴーグルで見ながらレースのように飛ばしているところを見学させていただき、この日の練習は終了しました。

立ち上げ直後からプロにご指導いただき、生徒たちもイメージが掴めたようでそれから部活動のある日はひたすらシミュレーターで必死に練習しています

私も負けじと休日や仕事の合間を縫って練習しているのですが、子どもたちの成長速度にはかないません……嬉しい限りなんですがね笑

すでに来年度のイベントへの参加などが決まりつつありますので、その都度記事にしていこうと思います。


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