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Pissgrave - Posthumous Humiliation

USはフィラデルフィアで2013年に結成されたデスメタルバンドによる2019年リリースの2nd。
オリジナルのジャケットはまぁかなりのグロテスクなので自主規制。(まあ普通に聴こうと調べたら出てきてしまうのですが…。)交通事故で顔がグチャグチャになった遺体の写真をジャケットにしているそうで、実際目にすると現実味が無くて造りモノなんじゃないかと思いましたがどうやらガチもの。

比較されるバンドとしてもDeicideRevengeCannibal Corpseなどの過激なバンドともよく比較されているようですが、ボーカルはもはや声とはいえないくらいにピッチシフターでテレビの砂嵐のようにグチャグチャに歪ませていてまるでジャケットの死体のように声にならない叫びをしているかのよう。
ただ単に過激なことをして暴力的で激しい音楽をしているだけのバンドであればこの界隈は探せばいくらでもいるのですが、実はやっていることがすごく器用でアートワークのインパクトと声に意識が持っていかれがちではありますが演奏はテクニカルな上にしっかりオールドスクールかつブルータルな雰囲気は壊さないしっかりとしたデスメタル。ブレイクを挟んだりギターのトレモロやドラムのブラストビートもしっかりと気持ち良く聴かせてくれます。
何を聴こうか迷ったときにふと気が付いたら自然と棚から取り出して再生ボタンを押してしまうような不思議な癖と魅力があるアルバム。
良い悪い、好き嫌い以前に音楽として刺激的な体験を約束してくれます。

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