「左ききのエレン」を読んでほしい話(特にプロセカ好きに)
みなさん!!GWにせっかくだから面白い漫画読みたいと思っていませんか?思っていますよね!そんなあなたに朗報です!!
cakes連載中の「左ききのエレン」が5月5日まで全話無料!!
一部63話+二部(HYPE)105話+番外編諸々が!!
すべて!!
無料!!
単行本にすると22巻分です。
4/30に22巻が発売になったよ!今日だよ!
今まで、第一部だけとか、第二部(HYPE)の1話~何話までとかの無料公開はありましたが、まるまるすべての無料公開はHYPEはじまってからはじめてなのではないでしょうか。
なお、会員登録なども不要なので、本当にURLにアクセスすれば読めます。(なんてこった!!)
勿論、「単行本で読みます」というのも大歓迎ですが、cakesは縦スクロール形式で掲載となっており、「左ききのエレン」の演出はこの縦スクロールにあわせたものもありますので、そういう意味でも、このcakesで全話無料は大きな意味があります。
この回は特に、縦スクロール演出が生きています。はじめて43話読んだときのぞわっと感、すごかった。
「ほーんじゃあ読んでみようかな」と思った方は今すぐ「左ききのエレン」ページに読んで、読み進めてください。私はまず5話で「うわっ、うわーーーっ」ってなりました。
「このnoteの長さからしてまだ言いたいことあるんでしょ?言ってみな」という方はちょっと私に「左ききのエレン」を語る時間をください。それからcakesのページにアクセスしてください。
(以降、「左ききのエレン」の画像を一部転載していますが、作者かっぴーさんのnoteより、掲載OKと判断しています)
まずは人類に向けて「左ききのエレン」の魅力を紹介すると、
①「天才でない私たち」にぶっささる展開が熱い!
②登場人物達の理想と現実のバランスが絶妙
③「クリエイティブ」に真摯
という点が挙げられます。他にもたくさんあるけど(シリアスな展開の間に挟まるギャグとか)(ほうれい線……)、やっぱり「展開が熱くて登場人物が魅力的」という、どこかで聞いたことがあるような点に私ははまっているのだと思います。
しかし本作品がすごいのは、その「展開」ならびに「登場人物」が、限りなく現実に対してかっぴーさんが思考した結果、生まれているものだということ。作品のなかの展開は、物語として作られたものかもしれないけれど、根底にあるものはかっぴーさんが現実と対面した結果なので、現実に生きる「私」にぶっささるんですね。とても。激しく。そこが、他の漫画にない、「左ききのエレン」独自の魅力となっているのだなと思います。
(左ききのエレンHYPE 100話より)
(記念すべき100話で改めてこのコピーが出てきているところがまた、ぐっとくるんだよなあ…)
そもそも、メインキャッチコピーが「天才になれなかったすべての人へ」ですからね……フィクションの世界ではたくさんの天才がいるけれど、現実に生きる私たちの大半は天才ではない。それでもこの世界には素晴らしいものがたくさんある。そんな当たり前のことをかっぴーさんは描いてくれています。
さらにここからは、私が別途はまっている「プロジェクトセカイカラフルステージ feat.初音ミク」(プロセカ)が好きな人たちに向けて、「左ききのエレン」をプレゼンしていこうと思います。
前述した人類に向けての魅力で察している人もいるかもしれませんが、私がプロセカで好きな部分と「エレン」の好きな部分はけっこう被るところがあるんですよね。
プロセカ好きにエレンをおすすめする理由①天才と天才でない人の描かれ方がまじでよい
プロセカには天才とその周辺という構図がいくつか見られます。
例えば奏と父、まふゆと絵名、みのりと遥、雫とチアデメンバー、類と中学時代のクラスメイト、天才と言い切れませんが志歩とその他レオニ面子というくくりも、情熱がある人とそうでない人というくくりで、似た構図と言えるかもしれません。(その点でいえば、ユニスト時点の彰人と冬弥もそうですね)
父との対立も、父親がアーティスト系が多いためもあり、才能と才能をもたざる者という構図で見ることもできます。東雲父と絵名、春道と冬弥あたりはそうですね。
このあたりのすれ違いや、才能を超えた関係が、プロセカのストーリーの魅力の一つと言っていいのではないでしょうか。
そしてそれは、「左ききのエレン」でも非常に丁寧に描かれているものの一つです。
まず一部の一番重要な二人である山岸エレンと朝倉光一が、天才と天才になれなかった人間という構図です。さらに「エレン」では、天才側の苦悩も、非常に生々しく描かれます。天才であっても人間であることには間違いない。特に
私としては、天才だって人間なんだ、で終わることなく、天才だけにしか成し得ない仕事があること、天才の背負う業についても深く描かれている点が、「エレン」はほかの物語と違うな…と感じるところです。
エレンVSジェイコブス回、本当に大好きです。ジェイコブスに「幸せにならなくていい」と突きつけるエレンは、残酷だけれど天才としてあまりに凜々しい……。(個人的にはジェイコブスのこの慟哭を見ていると、「類くーーん!!」ってなります)
プロセカ好きにエレンをおすすめする理由②さりげない登場人物のつながり!
プロセカの大きな魅力の一つはキャラクターだと思いますが、同じユニットの強い絆のみならず、バイトの派遣先だったり、幼い頃の知り合いだったり、ユニット外のさりげないつながりも、その魅力に一役買っていると思います。「エレン」も多くの登場人物が出てきて、同じ会社や相棒など、わかりやすい強い絆もありますが、それだけでなく、さりげなく登場人物同士が繋がっていることがあります。
(左ききのエレン 50話より)
「エレン」第一部のラスボスと言っていいだろう、写真家・佐久間威風の過去に、好きになりたくないのにいつの間にか好きになっている人物No.1(なかつ脳内調べ)柳一が出てきたときはめちゃくちゃ興奮しました(佐久間威風のキャラ造形、大好きです)
(この回、とても好きです。佐久間威風のお父さんのことを考えるとすごく切ない。)
ぜひ、山下さんや藍澤くんの意外な人間関係に、「ああ、ここが!」となってください。(そのためにHYPEまで読んでくださいましね……)
プロセカ好きにエレンをおすすめする理由③創造すること、の喜びに溢れている
プロセカが好きな理由ないしはプレイしはじめた理由に、「ボカロ曲で音ゲーができるから」がある方も多いでしょう。かくいう私もその一人です。
ボカロ曲の音ゲーという前提もあってか、プロセカ好きはクリエイティブな方も多く、その空気を反映してか、プロセカのプロジェクトもファンの作品を募集するものがあります(衣装、楽曲など)。
おそらく、何か作りたい!ないしは何か作っている人が好き!という人もプロセカ好きには多いのではないでしょうか。
「エレン」は、その「何か作る」ということに関して、現実的な苦悩も含めて、非常に真剣に向かい合っている作品です。それは芸術的な、オンリーワンの作品もそうですが、チーム皆でつくる広告も含みます。何か作っているときの苦悩、そしてその先にある高揚、それを味わうことができるのも、「エレン」の大きな魅力です。
(左ききのエレン 16話より)
「エレン」には名台詞も多い。プロってそういうことだよな、と今まで何度も仕事中に思い出している。
なお、「エレン」の番外編、「夢のチーム」では、初音ミクのホログラムライブをプロデュースし、米津玄師にも関わった実際の人物、黒田貴泰氏が登場する。
そういった実在の人物との関わりも、「エレン」の魅力の一つだ。
(この番外編、私の推しの一人である岸アラタがめっちゃ出てくる回で最高ですありがとうございます)
(左ききのエレン/番外辺 「夢のチーム 前編」より)
プロセカ(ニーゴ)好きにエレンをおすすめする理由④エレンと父の関係がやばい
これは、プロセカのなかでもニーゴ、特に奏好きに向けたものですが、主人公の一人である山岸エレンは、長髪の、あまりコミュニケーションがうまくなく、画家である父よりも優れた芸術的才能を持ってしまった人間です。(なおそのプロデューサー的役割につく加藤さゆりは、すべてをさらりとこなす優等生タイプですが自分を押し殺しすぎて途中で絶望します)(言いたいことはわかるな?)
(左ききのエレン 3話より)
ニーゴストーリーを読んでるときの私の感想「奏、絶対エレンと友達になれるよ」
プロセカ(ワンダショ)好きにエレンをおすすめする理由⑤それでも彼らは立ち上がる
「エレン」のストーリーに溢れるものは、勿論喜びだけではない。挫折も苦悩もどうしようもない現実も、すべて含まれている。それでも前を向く、クリエイティブの素晴らしさを知っている、そのときに生じる感動が、「エレン」の良さの一つだと思います。
私はそれを、ワンダショ(のユニットトーリー)に感じました。それでも彼らはショーを続ける、目の前の人々を笑顔にするために……その覚悟のかっこよさがワンダショの魅力の一つだと思いますが、「エレン」を読んでいて感じるものと同じだと思います。
まじで「エレン」みたいな熱い展開のストーリーを期待してるぜ、ワンダショのイベントとかで……。
以上、GWに「左ききのエレン」を読もう! なぜなら魅力的だから、ということを語りました。
全話無料、本当に貴重な機会だと思いますので、ぜひ一気読みしていただきたい!
そして私と一緒に、毎週木曜日のHYPE更新日に情緒を狂わされてほしい!(いや本当…ここのところ毎話面白くて、読んだらすぐに友達とのLINEグループに感想送ってます)
私は、かっぴーさんの描いた「左ききのエレン」に出会えて本当に良かったです。社会人として働いていくなかで、何回も「エレン」の台詞やシーンを思い出しています。こんなに日常生活や普段の思考に密着している漫画は、はじめてです。働き方や働く動機が大きく変わってきている現代をこんなしっかり見据えてくれている漫画も他にありません。これからの展開もとても楽しみです。
ちなみに、私の推しはジェイコブスと流川さんと有馬局長とアラタです。流川さんはどんどんかわいいおじさんになっていって、本当にどうしようかと思いました。
(左ききのエレンHYPE 95話より)
ここ読んだときマジで叫びました、いや本当にこのシーンやばすぎました、それまで有馬まじかっこいいやばすぎるだろお前と思っていたのに、「心強いです 有馬局長」の台詞ですべて持って行かれました流川、流川さん~~~~~~~~~~~(すべて読むとこの感情理解してもらえると思うのでぜひ全話読んで下さい)
最後に神回貼っておこう 大好き 鳥肌たった回
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