例えば ヨーヨーの話

娘の保育園の夏祭り

迷いなくピンクのヨーヨーを選んだ娘

そのたったワンシーンで

性格、思考、歩んでいく人生の大きな違いを　

突きつけられた気がした

自分の「好き」を迷わず手に取れる娘

小さい頃から

どの色を選んだらどう見られるか
どれを選んだら可愛いか
どれにしたらよく思われるか

そんなことを頭でグルグルと考えて

自分の「好き」がよくわからなかった私

あれこれ考えて納得したはずの上でようやく手に取っても

やっぱりあっちにしとけば・・・・
こっちでよかったのかな・・・・
あっちの方がよかったかも・・・・

十分すぎるほど疲弊するほど
果てしなく迷った挙げ句
モヤモヤをいつまでも引きずる私

手に入れたものより、手に入れなかったものが光って見えてくる

選ばなかった方のことをいつまでも考えて

いつの間にか選ばなかった方を強烈に欲しくなっている

いつまでも満足できない

飽くなき枯渇

自分の気持ち＜＜＜他人の意見、印象　

で「価値」と「欲しい」が決まっている

だから

誰に何と言われようが

自分がいいと思ったものを躊躇なく選んで

満たされた表情をしている人が

満足できる人が

他に何もいらないと思えることが

この上なく豊かで羨ましくて素敵で

ずっと眩しかった

そして

娘がそっち側だったことに安心した　

無駄に苦しむ人生じゃなくていい

満たされるを知っている側でよかった

と同時に

自分とは違いすぎる娘が

眩しかった

娘はこのヨーヨーの件をはじめ

私とは真逆のタイプで（これから変わるかもしれないけど）

人を恐れないし
それ故に好かれるし
不思議と人を惹きつけるし
ユーモアとセンスで満ちて
自由で楽しくて
やりたいことが明確で
パワフルで
しっかり者で　器用

この先心配いらない
この子なら大丈夫だろう
私より全然うまくやっていく

と確信してしまう

何なら憧れてしまうくらい（親バカ）

似てないからそう言えるのかもしれない

自分と似てたら

イライラしてしまうだろうか
シンパシーを感じてより愛らしく感じるだろうか

これから娘に

気付かされること
怒られること
悩まされること
泣かされること
笑わされること
助けられること
感動させられること
感情を揺さぶられること
成長させられること

たくさんあるんだろうけど

どんな時も

娘に対する尊敬と尊重を忘れずにいたいのと

常識やルールや他人の意見に縛られず囚われずに

自分の感覚を大事に育んでいってほしいと切に願う