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最近の短歌など


なめらか

隣人の郵便受けがはちきれそう濡れた雨傘ゆっくりと巻く

花が咲き花が枯れたらまたちがう花が歩道に植えられてゆく

ひんやりと砂時計ひっくり返し秒針のないなめらかなとき

名前のない猫を飼ってた哲学者あすのわたしもわたしだろうか

夜までの長いゆうやみ一万年のちも同じ目で猫はいる

北山あさひさんのフリーペーパー「変幻自在宝島」に載せてもらった連作5首です。
好きな歌と一首評も書いていました。ありがとうございました。


北山さんのブログに1首引用していただきました。
ほかにも〈北海道の「女性歌人」(あえてこう呼ぶ)たち〉(※ブログより)の歌をたくさん引用されているので、ぜひ。



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