短歌2024.1(7首)


血液の速さ 春から春までの涼しい朝にうまれる金魚

耳の奥ふかくに水の音がして雷もっと光がほしい

いつまでも汚れたままの車窓には雪原、白樺、くすぶる朝日

誕生の記憶は外に散らばって花は散るから綺麗と言うね

大陸がくらげのように漂っていたころに降る雪の白さよ

雪どけの水が樹々から滴って大きな川へ行くまでの日々

光から光まで行く息つぎの深さこんなに遠くまで来た


今月つくった短歌たち

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