結社に送ってた短歌
まひる野を12月でやめてしまったのだけれど、やめる直前まで原稿を送っていて、会誌にどんな風に載ってるのか載ってないのか確認できないんだけどもったいないから送ってた歌の一部をここに載せます。
2か月分の20首から今気に入ってるのを選んで順番を並び替えました。
声だけが聞こえる鳥の影さがし背伸びの人は遠景のよう
花言葉は嫌い花弁を食い散らすように魚のはらわたを取る
そのむかし母は子どもで絵がうまく父に殴られたことがない
恋愛を知らない胸をさらけ出しエコー検査のジェルのひややか
スカートを履くのは別に簡単で別に女というわけじゃない
連帯を求める仕草とおくからながめわたしはこの足で立つ
怖かった父の怖かった父が好きだった詩集を夫も好きで
靴裏で雪は氷になってゆく 踏まれれば踏まれるほど尖る
首筋に火傷の痕はあかるくてどこへ行くにも声は灯
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