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短歌2024.5-6(5首)

砂のふる町の底にてまどろんでいるよう きっと増えない貯金

顔に塗るいくつかのものひとつずつ指で倒して雨を止ませる

使えない万年筆を脊髄にかくして水の流れる5月

枝に咲く花の滅びて新緑の影に吸い込まれゆく呼び声

夕方がどんどん伸びる6月の新婚旅行はひとりで行くね



今年はずっと気ままに一首単位で短歌をつくってきたけど、夏は連作をつくろうかなと思ってる

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