![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124653641/rectangle_large_type_2_e2a4f1a4526c007097395ed87f105652.jpeg?width=1200)
まひる野2023.11月号掲載作品
波音を聞きたい朝に飼い猫の眠りの深さ確かめている
影ながく伸びるわたしの身体が鳥なら影も鳥だったのに
真夏日の大きな水が見たいのに空を見ている花の憂鬱
地下道の冷気うるわし八月はハデスの息を近く感じる
日記には書かなかったな恋人の爪を間近に眺めたことを
てのひらが熱くて眠れない盆会 死を知るまでは死者じゃなかった
命日じゃなくてわたしの誕生日にわたしを思い出してねいつか
何歳でもプラネタリウムは夏に行くうまれる前に闇があるから
8月につくった歌です
「何歳」に「いくつ」ってルビ振るつもりだったのに忘れてた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?