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[研究室運営] 学会発表したら研究室のウェブサイトに記事を書いて報告

中村研究室では、学生さんに1年間に1回の発表が義務付けられています(3年生は先輩のテーマを継承して発表)。いつも、色々な研究会や学会などで発表させていただいており、本当に感謝しております。

ただ、せっかく学会発表まで一生懸命研究に取り組んで発表しても、発表の場にいる人たちに聞いてもらってフィードバックをもらっておしまいだけじゃもったいないなといつも思っていました。教員とは異なり、学生さんで同じネタを2回別の場所で話す機会は、合同研究会などを除きなかなかありませんし。

目的

どんな研究成果であっても、その場にいなかった人にとどくように残す。また、できるだけわかりやすい言葉で研究室のサイトに残しておくことで、研究者以外の方にも興味を持ってもらえるようにする。さらに、学生さんの記名記事とすることによって、その学生さんが就職活動する際などにも使えるようにする。

実施方法

研究発表したら、それを報告するのは義務とする(というか、発表して報告するまでが義務)。報告場所として、研究室のウェブサイト(Wordpress)に発表報告記事を書いてもらう。そのときには、できるだけわかりやすい言葉で書くよう努力してもらう。また、スライドも合わせてアップしてもらい、タグとして自身の名前などを付与してもらう。

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書き上がったら、私が軽くチェックして、問題のある箇所があれば指摘して修正してもらい、問題がなければ体裁を整えて、記事として掲載。ちなみに、書いていない学生さんがいたら、「マダー?」と促す。

私は研究室のWordpressを用意していたので、そちらで報告するような仕組みを作りましたが、今だったら、きっとnoteを使ってたかなと思います。自前のサーバもつのは手間ですし、箇条書きができないなどのデメリットはありますが、やっぱりnoteは書きやすいですので。

効果

重要なのは、結果が特に面白い研究や、難しい会議に通った研究だけを掲載するのではなく、色々飲み込んだうえで全部掲載することだと思います。そうすると、みんな書くのが普通になっていくかなと思います。あと、まぁ価値は読むひとが決めてくれますので。

で、色々なひとに読んでもらっているようで、記事を見て共同研究につながったものが2件あります(つまり、学生さんが研究するための研究費獲得につながっています!)。また、共同研究にはつながらなかったものの、ある程度の話まで行ったものもあります。それぞれバズった記事や研究ではないですし、日本国内にはその内容でもっと有名な研究者の方がいらっしゃいますが、うちに来てくれたということは、日本語でキーワード検索して最初あたりにヒットしたからで、こういうのは全部残しておくことが重要なんだと思っています。

また、学生さんが就職活動している際に、その学生名で検索すると色々な記事が引っかかるので、それを読んでくれている企業の方が結構いらっしゃるようです。さらに、中村研の活動を追っかけてくれてる企業の方がいたり、親御さんなども見てくれていたりするようです。

ということで、おすすめです。発表して終わり!にならず、卒論で卒業だと最低2本、修論で卒業だと最低4本の研究成果に関する記事が残りますので、結果的に学生さんたちにもメリットがあるものですし、研究室の資産にもなりますし、とても良いものだと思っています。

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