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どうぶつの森の博物館のこと。③

○です。

前回から引き続きです。

今回は、博物館の設備についてです。


・開館時間、アクセス、入場料金

まず、開館時間です。

これは前回も述べたかと思いますが。

24時間、全日営業。(休館日なし)

です。

学芸員からしたら鬼畜です。

多くの館は、休館日は月曜日なイメージですが、島の博物館は元気に営業しています。

ちなみに、多くの館が月曜日休みなのには理由があります。それは博物館法において休日祝日の開館が定められているからです。
そのため、その次の日の月曜日、あるいは火曜日だったりが、館の休館日にされることが多いのです。

次にアクセス。

これはプレイヤーにゆだねられています。

今作は博物館の位置を自由に移動させることができるため、アクセスに関しては人によります。

ただ、元無人島、そして飛行機で来なければならないことから、島外の人にとってはとても来づらい環境にあるといえます。

最後に入場料金。

結論から言うと、タダです。

無料です。

・館の構造

博物館に入ると、エントランスがあります。

エントランスには特に受付というものはなく、フータさんが立っています。

さらに二階には休憩スペースのようなものがあります。

左右正面に展示室が分かれており、右が魚、左が虫の展示室、そして正面の地下に続く階段を下りた先に、化石の展示室があります。

・各展示室の設備

まずは魚の展示室についてです。

入口を入ると、淡水魚のコーナーがあります。

そして二つの入口に分かれ、それぞれ海中トンネルのある海水魚コーナー、大水槽がある海水魚コーナーに分かれます。

この大水槽と海中トンネルが、今作の博物館のクオリティが高いと言わしめた理由です。

エスカレーターではなく階段ですが、八景島シーパラダイスのアクアチューブを連想する海中トンネル。

美ら海水族館の大水槽を連想するような、迫力ある大水槽。

そこを泳ぐアンチョビの群れ。回遊魚。

水族館が大好きなぼくも、思わずうっとりしてしまうような。

永遠に時が止まったような感覚を味わえます。

しっかりと、葛西臨海水族園で見るような水槽の上のバックヤードも見事に表現されており、餌をあげるときに通るスタッフの同線もみることができます。

深海のコーナーには、潜水艦と潜水服の模型が置いてあるなど、学習をより深めてくれる多くの展示があります。


次に、虫の展示室。

入るとまず、まるで植物園のような光景が広がります。

夢の島熱帯植物園に少し似てるような気がします。滝もあるので。

木々には、森に暮らす虫たちがうごめいています。苦手な人にとっては少しおそろしいかもしれません、、

次の部屋には、噴水を花が囲むようなエリアです。

噴水には座ることもでき、多くの蝶をぼんやり眺めながら時間を過ごすことができます。

あと、虫の展示室最大の特徴は、展示室内に太陽の光が直に当たっていることです。

日差しの入った展示室は、画面越しに暖かさを教えてくれ、気づいたらプレイヤー自身もまったりしてしまうような、安心するような空間です。

夜は逆にほぼ光がないので、夜間の植物園に迷い込んでしまうような、なんだかワクワクする展示空間になっています。

おどってばかりの国のboyという曲のmvのような、いけないことをしている感覚が少年心をくすぐります。

もう一つの展示室は、植物園のような空間とは一転、ガラスケース越しに虫を観察する展示空間となっています。

展示室の奥には、研究スペースのようなものがあり、そこにも展示があるのがなんだか研究風景を見ているようで、ぼくのお気に入りのエリアのひとつです。


最後に化石の展示スペース。

3つのフロアそれぞれ構造や展示は同じなのですが、特徴的なのは足元に樹形図が広がっていることです。様々な化石から伸びている枝は、最終的にどうぶつの森に出てくるどうぶつたちのシルエットにたどり着きます。

それは、どうぶつたちの進化の過程を表しており、最終的に祖先に行きつくという展示方法になっています。

この展示方法は、ぼくが知る限り見たことが無く、とても斬新で学習者的にもとても楽しめると思いました。

さらにビッグバンの模型があったり、化石の展示室はほかの展示室と比べて学習という面が強い展示室となっています。



・展示室の共通のいい面と悪い面

ぼくが個人的に感動したのが、空調です。

国立新美術館のような、床下空調をこの博物館は採用しているのです。

床下空調というのは、その名の通り床の通風孔から冷暖房を出す設備のことです。

天井が高い博物館では、上からの空調だと来館者へ空気が届かず、さらに天井のほこりを落とすことになります。

しかし、下から空気が出ることで、来館者に空気が届き、おまけに空気の循環がよくなるのです。

この床下空調などの細かい設備が、来館者の鑑賞を気持ちのいいものにするのです。

逆によくない面は、圧倒的なキャプションの情報の少なさです。

キャプションを読んでも、○○様○月○日寄贈としか書かれておらず、生き物や化石についての解説を一切見ることができません。

フータに寄贈した際に、その寄贈品について解説してくれるのですが、どうせならキャプションにもその情報を書いてほしかったなあと思います。

・足りない設備

最後に、この館にあるべき設備です。

それは、ミュージアムショップとレストランです。

前作には両方あるのですが、なぜか今作にはありません。

やはりミュージアムショップは、その館に来た思い出を購入することができますので、あるべきだと思います。

鑑賞後のミュージアムショップってなんかテンション上がりますしね。(ぼくだけ?)

レストランやカフェは、やはり鑑賞後のひと休みの場として必要です。

展示品について語り合ったり、コーヒーを飲みながら振り返ってみたり。

その時間はやっぱ大事だと思うんです。

過去に記事を書いた対話型鑑賞のように、語り合う場としてのカフェには、存在意義は大いにあると思います。


いっぱい今回は語ってしまいました。いいところ悪いところありますが、やはり今回の展示室は過去作と比べて、魅力が増したようにぼくは思います。

次回は、どうすればこの博物館は発展するか考えていきたいと思います。




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