どうぶつの森の博物館のこと。①
○です。
最近、どうぶつの森が巷で流行っていますね。
ぼくもどうぶつの森シリーズは大好きなので、購入して実際に楽しんでいます。
どうぶつの森は、どのシリーズにおいても、博物館が存在します。
中でも、最新作であるあつまれどうぶつの森の博物館は、非常にクオリティが高いと言われています。
そのため、最新作の博物館は、どの点がクオリティが高いと言われているのかを、いろんな観点から見ていって、最終的に考察していこうと思います。
今回は、どうぶつの森における博物館の特徴についてです。
・コレクション
どうぶつの森の博物館は、主に寄贈品からなるコレクションで成り立っています。
展示品はその土地の虫、魚、化石と、風土の生態系を物語るコレクションとなっています。
最新作の前までは、芸術と天文学も扱っていたのですが、無くなってしまいました。残念。
・方針
博物館の方針として、
豊かな生態系を活かした魅力あふれる博物館
と館長のフータは言っています。
館長兼学芸員であるフータについては、次回詳しく掘り下げていこうと思います。
豊かな生態系というのが、その風土の虫と魚だとすると、この方針にも納得がいきます。
しかし博物館法において、生き物をコレクションとする施設は生態園と呼ばれることから、どちらかと言えば博物館ではなく生態園であるはずです。
化石のみなら博物館といえると思いますが、、、
ただ、最新作の舞台は未開の島。そのためもちろん歴史はなく、これから歴史が作られていきます。
この島の人々の生業を博物館で語るには歴史が浅すぎるため、当然資料もありません。
そして経済的な面でも、未開の地では水族館、昆虫館、博物館に分類するのは非常に困難です。(そもそも博物館の運営自体困難なのでは、、)
圧倒的所蔵品の少なさ、それに加え魚や虫などのコレクションのジャンルの雑多さ。
これらのことから、各ジャンルの施設を分けずに集約し、豊かな生態系をよりわかりやすく展示・研究ができる環境という意味で、博物館という呼称にしたのではないかと思います。
あくまでもコレクションの種類ではなく、研究と学習という面での博物館の色をより強くしたということではとぼくは思います。
日本では博物館、美術館などと名称が分かれているのに対し、海外ではこれらの館の名称はすべてMuseumとまとめられています。
このどうぶつの森では、さらに水族館、昆虫館、博物館をすべてまとめて博物館と言っているため、世界でもとても稀有な例であるといえます。
ここまでくるとどこまでが博物館としてまとめていいのかわからなくなりますね、、
ただ、このように言っていますが、生態園でも同じようなことが言えるじゃないかと思うかもしれません。
ぼくは、この生態園とのさらなる差別化として、ふれあい体験コーナーの有無を挙げます。
近年、多くの水族館や動物園では、生き物に触れることができたり、エサやりを体験できるコーナーを設けています。
来館者が体験することにより、生き物の暮らしなどをより理解できる手助けをしているのです。
ただ、この博物館にはそのような体験コーナーは無く、あくまでも展示品として展示しています。
ここが生態園と博物館を差別化する決定的な点なのです。
将来的に、島民が歴史を紡ぎ、資料が増えれば、博物館のコレクションは増え、水族館や昆虫館を独立させられるかもしれません。
そして、お互いの館園が専門性を突き詰め、協力しあって豊かな生態系を活かした文化を発信していけば、この島の文化はより魅力的になっていくのではないかと思います。
今日はここまで。次回は学芸員について考えていこうと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?