スタンダードは難しい

子供の頃から当たり前に世の中にあって、すぐに手に入るモノたち
ずーーーーーっとそれが世の中に残っている事自体素晴らしい！

例えばなんてことないサンドイッチ
卵サンド、ハムサンドなんてのはどこのコンビニでも買えるし
パン屋さんでも売ってるし、家庭でも当たり前に作ったりする普通のモノ
作り方だって全然難しいわけではないけど
普通に作るのが難しいと感じてしまう今日この頃

子供の頃から色んなサンドイッチを食べてきて
色んなアレンジが出来る事を覚えてしまった今
ついつい余計なアレンジを加えたくなってしまうのです。
今日こそは！と普通の食パンにバターを塗って、からしを塗って
硬く茹でた卵をマヨネーズで和えてサンドとか
ハムとスライスチーズとレタスをサンドとか
もうそれだけでイイの。完成なの。わかってる。

そうするつもりだったのに、卵をバターでゆるく焼いてサンドしたらどう？
とか急にやってみたくなっちゃう。しかも作業の途中で。急遽変更。
それはそれで美味しいんだけど、スタンダードも食べたかったなとなる。

自分で作るとついついカロリー摂取を気にして
パンに塗るバターや卵と和えるマヨネーズの量を控えてしまったりする。
そうすると売ってるのみたいにペッタリと密着しづらくなる上
売ってるのみたいな満足感がちょっと減ってしまったりする気がする。

そこがダメな事もわかってるし、そこをエイヤーとやっちゃえばイイのに
なかなか出来ないのはなぜだろう？
買ってきたのは『カロリー高いだろうな』とか思いつつも
ペロっと完食しちゃうのにね。

そんな事を思いながら、ある日の朝食にサンドイッチを作ったんだけど
サンドした後、ラップでキュっと覆って、少々冷蔵庫で冷やしてからカット
このなんてことない当り前の工程、これが結構難しかった。

家で食べるだけなので、パンが剥がれようが、均等に切れなかろうが
さほど問題ではないけど、そこが上手に出来なかった時
売ってるモノってすごいなって改めて思うのです。

器用な人なら家でも売ってるように作れるんだろうけど
やっぱりスタンダートを世の中に残してる人たちってスゴイと思う！
そう思った朝でした。

色々目新しいモノが出てきて、それはそれで気になるし
一度は試してみたいけど、やっぱコレだよ！って落ち着くのはスタンダード

ラーメンブームの頃、色んなラーメンを食べてみたけど
結局今一番好きなのは、昔ながらの中華そば。
若い頃には、このなんてことない地味なカンジが
つまんねー！とさえ思っていたのに
そんな事思ってた自分がバカだなと今なら思うのです。

何も無かったゼロの地点から、今も残るようなスタンダートを作った人
天才だな！なんて言葉じゃ軽すぎるけど本当に凄いよ！
どうやって思いついたんだろう？を聞いてみたい。