脱北者と野球(2021)

記事を開いてくださりありがとうございます。
今回は自分が本格的に従事し始めた2021年を振り返っていこうと思います。

2021年のチャレンジャーズ

自分はコーチ補佐、試合があるときはプレイヤーとして携わっていました。すでに監督1名、コーチ1名が前年から指導していたためです。そのため自分がしていたことは、見本役であったことが多かったです。あとは全員が初心者なので怪我をしないように気をつけた方がいいポイントのみを軽く教えていく感じでした。韓国は草野球でも基本的に硬球を使ってするので、男女間、男子学生間でも体格差が出てくる中高校生の年齢でしたし、初めてするスポーツなので、どこで怪我するのか知らないこともあり、気を配って見ていました。

この年は、前年まで使っていた球場が改修?することで、別の球場を使うことになりました。ソウル市のノウォン区にある陸軍士官学校の野球場ですることになりました。交通の便も施設自体もよく使い勝手が良かったです。(まだコロナ禍なので、利用者は体温チェックと連絡先記載は必須でした)社会人がするには狭すぎる球場ですが、指導している子たちの体格的にも合うサイズの球場だったと思います。

肝心の学生たちですが、元気がある子が多かったです。このシーズンは男子学生のみ(だったはずです)参加していました。球も速い子や足が速い子、意外と飛ばす子もいたりして、もっと定期的に野球を教えることができたらいいなと思うこともありました。

この年は大学の野球チームとも試合を少しだけ、ルールも盗塁なしなどのかなり甘くしてもらった状況ですが、行うことができました。5月に梨花女子大の野球チーム、6月に漢陽大の野球チームです。エラーしたり、打てなかったりと本人たちはくやしさもあったとは思いますが、それでも楽しくグラウンドを駆け回る姿を見れて良かったです。

新しい脱北者野球チームを作る!?

2021年の下半期には、新しいニュースが飛び込んできました。社会人の野球チームを設立するというニュースです。もともとサッカーチームとして活動していたらしい人たちですが、野球チームへと転換し、草野球のリーグへ参入するというものでした。こちらも全くの初心者、野球のルールも知らない状態だったので、経験者の自分がプレイイングコーチとして参加することなりました。

10月にNKPタイガースというチーム名で創立され、練習を経て極寒の真冬の夜に一度練習試合を行いました。正直凍え死ぬかと思いましたが、これからの活動の大きな一歩となりました。肝心の試合はルールへの知識不足、能力不足など予期された問題点続出でしたが、これは仕方ないことでした。野球をわかっている人であれば、ベースを離れたらだめなこと、振り逃げの条件、インフィールドフライ、フォースアウトとタッチアウトなどなど、経験しながら一から覚えていくしかありませんでした。

総括

2021年はチャレンジャーズ、タイガースともに一歩を踏み始めた1年だったと思います。試合も少しずつ行う一方、野球の試合のルールを覚えていく大変さを選手らは感じたと思います。またコーチとして、しかも外国語で教える大変さもすごい感じました。そしてこの年は後々に野球好きになった学生さんが入団してくれた時期でもありました。その子についてはいつか話す機会があればいいなと思います。



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