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映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」

前章を見に行った。とても良かった。公開からのスタートダッシュに遅れたおかげで、程なくして5/24公開の後章を見られると思うとラッキーだ。早く続きが見たくて仕方ない。

高校の時から「浅野いにおは全て読まなければ」という若々しい義務感に駆られていた。当時ろくに理解できてなかったくせにプンプンをクラスの友達に貸して回った。うみべの女の子に度肝とか度肝以外を抜かれまくった。

デデデデ新連載が始まった時に序盤こそ読んでいたけれども、なかなか時間が起きない穏やかなシーンが続いたイメージから途中で離脱してしまった。
振り返ってみると連載が始まったのがちょうど大学を卒業して1年目の時で、漫画よりもなにか、文字が多くて難しいものを読んだ方が良いのかも、みたいなスカスカの向上心に囚われていたのかもしれない。スカスカの向上心に端を発して積み上げたものが結構ある。スカスカの向上心に支えられていただけだから簡単に崩れ去ったものの方が多いし、積み上げたとてあんまり胸を誇れなかったりする。モノホンには勝てないという引け目がたまにやってきてざわつく。積み上げたんだから積み上げたで良かろうに。

ともあれ途中でドロップアウトしていたおかげで、ざっくりした設定しか知らない状態で見れたから新鮮にストーリーにぶん殴られた。それはそれでラッキーだった。この後の結末も知らない。とてもラッキーだ。


地球外からの侵略とか、自衛隊とか、ファンタジー的な要素が、ダイナミックな映像な映像で味わえてともかくラッキーだった。穏やかな日常部分も、それはそれで軽妙なやり取りがめっちゃ面白くて、館内でも時折笑い声が起きていた。声もめちゃめちゃマッチしていたと思う。
リアリティの中に、デフォルメされたキャラクターが入り込んでる感じがとても好きだった。場所をゴージャスに教えてくれる演出も「アニメ!」「スクリーン!」を感じさせてくれて良かった。
音も映像もとっても良かった。

絶対に後章を見たい。前後編あるものを映画館で見たのは久しぶりだった。大学1年の時に初めてできた彼女と実写版のGANTZを見に行ったけど、程なくして別れたし後編への興味も無くなってしまった。今回はそうはいかない。



THE FIRST SLAM DUNKとか、四畳半タイムマシンブルースみたいに、青春時代に通った思い出たちがパワーアップして帰ってきてくれることがある。大人は2倍?楽しめるからラッキーだ。
今のうちに新しい思い出も積み立てておかないと、あとあとのラッキーを取りこぼすかもしれない。
このラッキー具合、学生時代の思い出をベースとしたものは、大人になってから新しく触れたものとは比べものにならないかもしれない。
でもまあ、子どものように新鮮に、アホなフリして、素直にいろんなものを受け取っていけたらと思う。最近見た演劇も芸術の展示も映画も全部楽しかった。スカスカかもしれんが、今意識高い。専門家か、冒険仲間か分からんけど、ウキウキしながら何かを見る機会があったら、席が空いてたら、だるくなかったら、僕も連れてって欲しい。
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