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「永野護デザイン展」

所沢角川ミュージアム「永野護デザイン展」へ。
あれは1987年だったか1988年だったか?初めてF. S.Sに触れたのはボンボンに掲載されたガレージキット即売会の小さな記事の中に見たナイトオブゴールドでした。これまでに観たことないデザイン感覚に衝撃を受けました。

後に小学生の頃見たエルガイムとイコールなのに気づくのですが、いや、やっぱり特別異彩を放ってるように感じたFSSの世界。クラスメイトに漫画の存在を教えてもらい当時はまだ2巻までしか出てませんでしたがガレージキットと共にめり込みました。

クラスメイトは「この漫画な、10年経っても完結せーへんねん!」と言っていて、当時はそんなバカな!なんて思いまし(その時の自分の人生と同じくらいの長さなのでw)、あの時代にシリーズモノで10年以上続いて完結してない作品なんてどれだけあったかな?という感覚ですね。(実際のところ10年どころか40年近く経っても完結してませんね…)

自分のFSS愛的には90年かそのくらいに劇場版が公開され、その辺が好きだったピークではあるんですがやっぱりガレージキットと共に歩んでた永野護のデザインワークスを楽しんできたという感覚です。

大阪住みでしたので、海洋堂でキャラクターキット、1/220メタルキットを買い、梅田は東映会館にあったモノリス、ホビットと行ったホビーショップに通う中高青春時代。モノリスが閉店したあたりからちょっと離れつつありました。キットの高額化もあったかもしれませんし、94年辺りからマスターグレードシリーズの登場で再びガンプラブームが巻き返してきます。

展示ではそんな青春時代に憧れた、物語序盤に登場する馴染みの懐かしいMH直筆画稿に感動。Z以降のガンダムでも多数デザインに関わってる永野ですが、百式キュベレイリックディアスといった有名どころ以外にえ?これも?あれ?この元デザインも?なんて驚きが。特に「ZZ」「逆襲のシャア」はデザイナーとして起用されつつも途中降板する経緯があったので、そのネーミングと共に実際公開されたMSの確かな源流を確認することができました。(カタログにあの辺の絵も出るのかな?)

やはりデビュー時から先進的なデザインセンスを持っていた永野護は、それまでのアニメキャラクターやロボットデザインの系譜から全くもって”突然変異”的に登場したデザイナーだったんだと思います。

アシスタントに提供されていたという”まかないプレート”

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