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11/4 日経225オプション考察

今日は大統領選前日なので先週の流れのまま閑散相場になるかと思いきや、日経平均は318円高の+1.39%と6日ぶりに大きく反発しました。

先週末のNY市場の下げと、欧州各国のロックダウン状況でサンデーダウがさらに0.5%安になってるなど、今日寄付きからの動きが注目されましたが、ほぼ寄り底で大きな陽線を引く結果となりました。

朝方から出来高も多く、東証1部の売買高は2兆2263億円とそこそこしっかりとしてきました。

今週は明日の米大統領選もさることながら、本日のISM製造業PMI、4日にISM非製造業PMIがあって5日がFOMC、とどめが6日の米雇用統計とまたまた強烈に米国に振り回される1週間となります。

上に下へと激しく動いて結果23300円~23500円のレンジ・・みたいなことも十分考えられますが、オプションの11月限で言えばSQの前週でもうあと7日しか残っていません。
売り長のポジションバランスで望むにはかなりリスキーな週でもありますので、無理せずポジションを軽くして値動きをメモするなど、自身にデータを染み込ませる週にするのもいいんじゃないでしょうか。

移動平均 日足

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https://www.tradingview.com/x/d7q2YkBq/

先週末、2日連続で書いていた以下のレンジ、今日は3つ奪還してきました。

50MA:23330円
水平レンジ水色:23270円
一目雲上限:23200円
75MA:23100円

今日の終値が23295円ですから、50MAは奪還できなかったものの、水色のレジスタンスを抜けてまた上側のレンジへと戻ってきました。

ただし、上述した50MAを奪還できないのに加え、急降下する5MAもギリギリ抜けることができませんでした。上ヒゲを付けてしまったのが悔やまれますね。

5MAを超えられないあたり、まだまだ休日明けに素直に上昇できるかは懐疑的です。
しかも下段オレンジの丸のモメンタムはまだゼロラインの下であり、こちらもずっと上値を切り下げて下降している流れはまだ止まっていません。

まあ明日以降は大統領選を含む海外要因で振り回されるので、どこまでチャートのサインが刺さるかは疑問ですが、それでも今日は先週下げた分の反動戻しだけという懸念はチャートから見て取れるので、まだ下への警戒が必要です。

一方で、今日の寄りは75MAであり、下げの一旦のメドが75MAかも知れないと意識できたのは良かったと思います。

一目均衡表 日足

一目均衡1102

https://www.tradingview.com/x/NRQDa2lJ/

本日も引き続き一目均衡表を見てみましょう。

先週末、赤い転換線が緑の基準線をデッドクロスしたので非常にマズイサインでしたが、今日の上昇で転換線が横ばいに転じて基準線と合わさりました。

そして、雲に突っ込んだローソク足もすぐに切り替えしてまた雲の上に浮上、黄色い遅行線は26日前の株価をトレースするかのように動いており見事ですねw
本当に一目均衡表はいつも見事な動きをするので感心してしまいます。

転換線と基準線が合致しているところは23330円。まさに9月から10月中旬までもみ合っていた8月SQ値の23350円ドコロでもあるので、やはりここを終値でしっかり抜けられると23500円のレンジに戻れると思います。

23330円はまさに3日連続でレジスタンスになっている50MAでもあり、やはりここを抜けたらまた少し上へ・・というイメージでしょうか。

海外大口 オプション11月限手口

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今日は月曜日なので、JPXから10/30までの建玉が5つの行使価格て開示されています。
今週は22750円から23250円のレンジです。

ここを緑で塗っています。先週株価が下がったので23000円の価格帯がやっと開示されましたが、やはりPUTの買い玉が1000枚以上積まれていました。

これによりPUT側の主に買いの方で見立てが若干変わってきますので、それを踏まえて見ていきましょう。

<CALL>
本日の海外勢合算では、CALLサイドはATMの少し上は買い、24000円以上が売りというバランスとなりました。

C23500が180枚買い越しで累計788枚の買い、C23750が276枚の買い越しで累計371枚の買い長となりましたが、目立った買いはこの2つ。あとは基本的にCALL売りという形です。

特にC24000は307枚売り乗せされて累計861枚の売りと、売り壁としてだいぶ大きくなってきました。

個別では売り買いガリガリやりあっているものの、海外全体で見ると23800円くらいまではCALL買い、それ以上はCALL売りというバランスは大きく変わっていません。

<PUT>
今日の海外勢は、PUTは売り一辺倒となりました。

なお上で書いたように、週初の残高開示でP23000には1013枚の買い越し状態が判明しました。
しかし今日516枚売り決済してきて、累計の売り玉を一気に半減の497枚へと減少してきました。

これでPUTの買いは、P23000が497枚、P23125が277枚、P23500が597枚と積まれています。
ただ今日の戻しでPUTのターンは一旦終了した可能性もあり、ここから底堅く日経平均が緩やかな上昇に転じる動きをし始めた時にこのPUT買い玉がどう精算されるかですね。

もうSQまで残り少なくなってきているので、一気に決済されてくるかも知れません。

ゴールドマン手口

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ゴールドマンが今日は大きく動いてまいりました!
まずP23375の1130枚売りと、C23500の1000枚の買いによる強烈なブルシンセポジションですが、今日C23500を600枚一気に売り決済してきました。

これで上目線を諦めたのかと思いきや、C23750より上を一気に買い乗せしてきました。
C23750を250枚、C23875を200枚、C24000を300枚、そしてC24250を一気に750枚も買い越して累計の買いを1100枚と1000枚上の買い玉を作ってきました。

23500円以上になるぞ!というCALL買いを一気に1500枚入れてきています。

そしてPUTの方はあまり触っていませんが、P22500を一気に517枚売ってきており、ここでまた売りプレミアムを取りにきています。まだ言うても建てた時は200円近いプレミアムありましたからね。

PUT売りはP23375とP23000にそれぞれ1000枚以上の売り壁で、「23375円以下には下がらない」という壁を作りながら、CALLで23500円以上を大きく買い乗せ、C24250にさらに1100枚の買いですから、ここに来てまた一気に上のポジションにしています。

大統領選で何やら掴んでいるのでしょうか・・・

アムロ手口

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アムロはゴールドマンと異なり、11月限はCALL、PUT双方で「売り」を主体にしています。

24000円以上では、親の仇と言わんばかりに1500枚とか2300枚とかの強烈なCALL売りで壁を作っています。
そして23500円近辺ではCALLもPUTも買い主体で、この中でどこに位置しても問題ないようにし、23000円以下はPUT売りを大量に積んで「23000円以下には下がらない」としています。

なので、アムロとしては11月限のSQでは、23000円以上24000円以下で、この間ならどこに落ちてもいいよ。恐らく大統領選直後は1000円以上株価の位置を変えるような事態にはならないと考えていそうです。

まあ、前回の2016年以外は、割と選挙翌日にNYダウが500ドルくらい動いてもその翌日から数日逆に動いて、結果的に1週間後とかは大きく株価の位置は変わってないことが多いので、11月SQ値で考えれば案外アムロが正解のような気もします。

日経平均先物 12月限月

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本日は日経平均で+1.39%、TOPIXはなんと+1.81%で先週金曜の急落分をほぼ全戻ししていますね。
ラージ+ミニは2117枚の買い越しで、TOPIX先物は3902枚の買い越しとなっています。やはり上昇%分しっかりと先物も買われていますね。

個別で見ると今日はクレディ・スイスが2544枚と大きく買い越ししてきました。先週はずっと3桁でしたし、売り越すときは1500枚とか2300枚とかガツンと売ってきますが、買う場合はせいぜい1000枚程度なクレディ・スイスにしては一気に買い越ししてきたと思います。

またアムロは一気に3845枚の売り越しと、また一気に売ってきました。
今日は非常に強い相場でしたから、こういう場合アムロは必ず先物ショートしてきますね。

明後日の戦略

とりあえず4年に1度のビッグイベントがいよいよ明日に迫りました。
ここでも再三書いていますが、初心者の皆様は売り長ポジションをきちんと対処されたでしょうか。

かなりもういろいろ織り込み済みな部分もあり、「トランプ圧勝」か「バイデン圧勝でオールブルー」になるかでないと、株価が一気に上昇!みたいな流れにはなりづらい気もしています。

結果的にはどんな速報でも一瞬株価が上昇で反応するやも知れません。そしてすぐ反落、あとは適当な位置で揉み合いで止まってジリジリ・・みたいな動きになりそうな気もすごくします。

ただ、まあせっかくのお祭りですし、私は先月に建てて急落がないまま放置しているPUTデビットがあったので、今日は寄り直後に24000円付近でCALLデビットも建てました。
これでどちらかに大きく動いたらちょっと利益・・な、両サイドのデビットを1セットだけ入れています。

いずれも125円幅のオマケデビットなので、11/4ないし11/5で大きく動かなかった場合は双方の買いだけ切って、ショートストラングルで様子見しようかと思っています。

普通ならば、ナスダックが死んでハイテク安の流れでマザーズもまだ下げ止まらず。
原油安では大口の買いも鈍って日経平均も上値が重くなりますし、円高基調で金利高の流れなどを考えると、なかなかここから日本株であっても上値を追いにくいはずです。

ですから23500円近辺まで戻す展開ならば、ファーのCALL売りや、CALLのレシオスプレッドを入れたくなるところです。しかし最初に書いたように、今週はもう米国イベントでワケが分かりませんし、ボラティリティも上がってきています。

しかもPUT底堅いか?と思ってスケベ売りを入れようにも、こちらはコロ助ショックがいつ起こるかも知れない状況ですよね。
日本でも北海道がかなり深刻になってきていますし、これが気温低下とともに東京に広がれば、それを材料に一気にまた売られる恐れがあります。

なんてことを考えると、今CALLであれPUTであれ「売り」から入るのはかなり神経質な戦いになるのかなと。
おおざっぱで適当なアタクシとしては、LC忘れたら死ぬぞ!みたいな神経質な時期は苦手でして、選挙後に大きく動いた場合は、逆張りでのオプション売りを狙う・・とだけ決めて、明日以降 様子見をしようと考えています。

それではまた!

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