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閃き💡劇堎21

「たったくさぁ、課長もひどいもんだぜ」
「ホントだよな、面倒な仕事は党郚俺らに振るんだぜで䞊手く行くず暪取りしおさ」
「やっおらんねヌよな」
い぀もの同期䌚。やはり話のネタは䞊叞の悪口だ。
䞞山課長は䞊局郚に受けは良いが今みたいなこずを日垞的にしおいるので、皆に嫌われおいる。

俺の名前は西条勝圊。どこにでもいる普通の営業だ。
やはり䞞山課長には反感を持っおいる。が、悪口がメむンになっおいるこの飲み䌚にも嫌気がさしおいる。(来るんじゃなかったかな 。)ず思っおいるずい぀の間にか話題が倉わっおいた。
「そう蚀えば営業の束山さんだっけ転職するんだろ」
「あぁ、あの営業の゚ヌス、西条知っおる」
「えあぁ、そう蚀えばそんな事誰か蚀っおたな」
「ヘッドハンティングらしいぜ」
「マゞで矚たしい、俺らず倉わらないのに䜕でこの差が生たれるんだろう」
「だよなぁ、西条なんか知っおる」
ず皆の芖線がこちらを向く
「えそうだな 」
困った俺は束山さんの普段の様子を思い出す
「あたり飲み䌚に参加しおないな、その割には人脈がある。なんでだろう」
俺がそう぀ぶやくず
「そういえばそうだな、なんでだ」ずその話題でひずしきり盛り䞊がり、今日はそこで終わった。

それから数日埌。
俺は束山さんず䞀緒に挚拶回りをするこずになった。束山さんの退職に䌎う担圓倉えのためだ
「ふぅ、これで党郚かな」
「スムヌズに終わりたしたね。」
ず俺が蚀うず
「西条さんはしっかりしおたすから、きっず皆さん安心しおたすよ。良かった俺の埌任が西条さんで」
ず束山さんは安心したように蚀った。
「そんな束山さんほどじゃないですよ」焊った俺がそう返すず
「今日は盎垰でしょちょっず飲みたせんか」
ず束山さんから誘われた。
「いいんですか」
「もちろん、䞀床西条さんずゆっくり話をしたかったんだよね、店どうしたす」
ず束山さんは嬉しそうに携垯をいじり始めた。

どこにでもある、創䜜料理が売りの居酒屋に入った俺達は個宀に通された。
「たずはビヌルでいいですか」ず束山さん
「倧䞈倫です。」
ず俺は答える
「也杯」ビヌルが届いたので早速口にする
「いやヌ、やっぱり仕事終わりの䞀杯はいいっすねぇ」
久々に爜快な気分になれた俺は思わずそう蚀った。
「それは良かった」束山さんもにこにこしおいる。
「束山さん転職するんですよね異業皮の営業ずかですか」
俺は䜕気なく問いかけるするず予想倖な答えが返っおきた
「俺、かみさんの実家でブランド野菜の蟲家になるんですよ」
「えぇ」
驚いた俺は思わず倧声になっおしたった。
「声が倧きいですよ」
「あぁ、ごめんなさい噂ず違うから぀い 、しかし蟲家ずは随分思いきりたしたね。」
「時折かみさんの実家で手䌝いはしおいたんだけど、土いじりが楜しいのずその野菜がずにかく䞊手くおね、もっずこの野菜の良さを広めたいず思ったからお矩父さんの跡を継ごうず決めたんです」
「そうなんですね、なんお野菜ですか」
「玅あかっおさ぀たいもです。ずにかく甘くお、色々な有名料理店ず契玄しおるんだけど、もっず䞀般にも広めたくお」
「営業の血が隒ぎたすね」
「たあな」
ず束山さんは照れ臭そうに蚀った

食事を食べながら束山さんの蟲家ぞの熱い思いを聞き、俺は疑問に思っおいるこずを聞いた
「束山さんっおあたり俺らの飲み䌚に参加しおないのにどうしお瀟内、瀟倖問わず沢山の人脈があるんですか埌、蟲家ぞの熱い思いがあるずはいえ安定した収入を捚おおたで蟲家をやるず決めた決断力もすごいず思うけど、䞍安ずかはないんですか」
「そうだな 西条さんならいいか」
束山さんは䞀息぀くず続けた
「たずは挚拶。誰にでもにこやかに挚拶をしおください。掃陀のおばちゃんや譊備さんにもビルの人皆にです。」
「え挚拶」
俺はあたりに簡単な回答を聞いおポカンずした。
「挚拶をするだけで、自分の事を知っお貰えたす。挚拶を続けたこずで営業に繋がったケヌスもありたす。たかが挚拶ず思ったらダメですよたずは実践しおみおください。」
「わかりたした」
俺はポカンずし぀぀も、メモした。
「次に興味のない飲み䌚には行かない。愚痎ばかりの飲み䌚に参加するくらいなら、家で営業に繋がる勉匷をする方がいいです。時間は皆に平等に䞎えられおいたす。それなら自分のためになる䜿い方をした方がいい、䞀緒にいお自分の為になる人ずの飲み䌚なら俺は参加したすよ。今日も西条さんに興味があったから誘ったんです」
「そうなんですね、嬉しいです」
ず俺は急に照れ臭くなった。
「埌は感謝は早く䌝えるこず。契玄を結んでくれた時はもちろん、日垞で助けおくれた時にもきちんずありがずうず蚀う。そうするず印象が良くなりたす。」
「なるほど」
「これをするだけでも、倚分西条さんなら営業成瞟䌞びたすよ。」
「本圓ですか」
「倧䞈倫な人にしか話しおないから」束山さんは自信たっぷりに蚀った。
「それから、人生は䞀床きりっお良くいいたすよね、それならい぀も楜しくワクワクしおいたいですよね。そのセンサヌを磚いおください」
「センサヌ」
「そう。あ、これおいしそう。ずかこれ、楜しそうずか自分の心が元気になるような遞択をなるべくしおいっおください。そうするず自分の人生でこれをやりたいっおいうものがわかったり出䌚えたすよ、俺もそうだっただから蟲家ず出䌚えた。」
「䞭々難しいですよそれは」ず俺が蚀うず 
「些现なこずからでいいです。今日の珈琲はどこにしようずか、昌飯どうしようずか、自分の奜きを倧事にしおください。そうなるず幞せを感じる時間が増えお楜しくなりたす。隙されたず思っおやっおみお、西条さんならできるから」
「 わかりたした。」俺はピンずこないず思い぀぀もそれをメモした
そしお束山さんずお別れをした。

それから束山さんは退職し、俺は束山さんの教えを実践しおみた。ヶ月、ヶ月は䜕も倉化はなかったが、ヶ月した頃から、取匕先から新たな契玄を頂いたり、い぀も挚拶しおる譊備のおじさんから差し入れをもらえたり、自分の回りを自分の心地よいもので囲たれおいるだけでストレスが少なくなっおきた。
そうしお俺は営業成瞟を䌞ばし、トップを取れるようになった頃。地元の友人に䌚うこずになった。
話を聞くず町起こしのために地元の特産や芳光地を宣䌝したいのだが䞭々䞊手くいかない、噂で俺が営業で掻躍しおるず聞き、協力しおくれないかずいうこずだった。
俺は束山さんの話をし、それを実践しただけだず話をし、それでも良ければ力になるず蚀い、週末には地元で仕事をするこずになった。

その仕事を始めたら改めお知らなかった地元の魅力を発芋したり、色々な人ず繋がりが増え、゚キサむティングな日々を過ごすうちに、この仕事を本業にしたいず思い、䌚瀟を退職した。

今は地元の公務員ずしお地域の掻性化に携わっおいる。
束山さんの蚀うこずは本圓だった。これからも俺はこの教えを実践しようず思った。

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか