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一度、漫画家を諦め人生に絶望した漫画家志望の末路

はじめまして、広告漫画家のどでんちゃんです!


「ミナミの帝王」や、「リアルアカウント」など有名漫画家を経験したものの、商業誌デビューに至らず一度は漫画家を諦め、バイトやテレビ局のADを経験し、
そのあと広告会社に入り広告漫画家として独立するまでの軌跡を発信していきたいと思います。

フリーランスを目指している方、漫画家志望の学生の方、将来に悩む漫画家アシスタントの方、に役立つ記事になりますと幸いです。

~小学生時代~
まず私が漫画家を目指したのは小学校5年のころ、どこにでもいる漫画が大好きでイラストばかり描いている普通の小学生でした。
負けず嫌いの私は勉強でも絵でも1位を取るのが目標で、テストでも絵画コンクールでも1位を目指す子供でした。

~中学生時代~
漫画を本格的に描いて投稿したのが中学2年生の時。読み切りという感覚がつかめず確か80Pくらいの漫画をマガジンに投稿しました。※1
投稿後お電話をいただき、
「輝くものを持っている」
と言われて素直に喜んだのを覚えています(編集者さんは特に子供には甘い言葉を言ってくるので注意してくださいね(笑)!)
その後、中学3年の時に描いた作品が少年ライバルにて期待賞を受賞します。※2
 ・※1…お金しか信用できない傲慢な主人公が不良少年と出会って心を救われる話
 ・※2…人を生き返らせる力を持った主人公と人を殺すケータイを持った友達が戦う話

~高校生時代~
当時、将来は絶対漫画家になると決めていた私は、仲の良かった友達についていくという形で高校を決めました。
そこは名ばかりですが進学校でした。

負けず嫌いのおかげで勉強も絵もそこそこできた私は進学を期待される中「漫画で賞を取れたら専門学校に行く!」という約束を取り交わし、
高校2年のときに担当編集者がつき、少年マガジンの新人賞にて奨励賞をとりました。(小さい賞ですが…)※3
高3になると周りが受験勉強をする中ずっと漫画を描いていました。

今思い返せば、大学は出れるなら絶対出た方がいいと思ってます…(笑)
 ・※3…ヤクザの家に生まれながらヤクザを恨む高校生の主人公が、ヤクザの組長の兄の身代わりとして組長をやる話

~専門学生時代~
周りがほとんど素人同然の漫画家志望の中、受賞しているというだけで一歩進んだ気になっていたのを覚えています。
受賞から一歩も進めていないにも関わらず…です。
そんな中、同期が私より上の賞(青年誌の佳作)を受賞し尋常じゃないくらいに落ち込みました。

その漫画がギャグ漫画だったことと、その専門学校ではギャグ漫画やコメディー漫画が推奨されていて、周りの影響もあり得意ではないギャグ漫画を描くようになります。※4
もともと得意でなかったのもあり専門学校中に仕上げられた漫画は1作のみでした。
・※4…主人公がめちゃめちゃ長いリーゼントを駆使して戦うコメディ漫画

~アシスタント時代~
①ベテラン漫画家編
専門学校で学ぶことに意義を見出せなくなっていた私は2年生の後半から有名な漫画家さんのアシスタントに。
(『JAC』という漫画家とアシスタントを結ぶ掲示板がありそこからアシスタント先を見つけました。今はその他の掲示板として『GANMO』や
ツイッターで募集している漫画家を探すという方法もあります)

そこは、別室の先生の目を盗んでプラモを作ったり、自分の趣味をし始めるベテラン勢、
作業が遅く、割り振られたページが終わらずあたふたする新人勢
…という構図で作業が行われていました。

もう少し裏をお話しすると自分もさぼっていたにも関わらず、チーフアシスタントがさぼってるのをチクってチーフを下すよう差し向ける男性がいたり、
絵がうまいとかではなく先生のお気に入りでそのあとチーフになった女性がいたり…とまぁなんとも言えない職場ではありました…(笑)
アシスタントは基本的に安月給でブラックなので普通の社会人より出勤は多いものの給料は少ない…といった感じでした。

一緒に入った4人のアシスタントのうち2人が辞めたのを機に私も半年でやめてしまいました。
②新人漫画家編
そのあとは新人漫画家さんのところをいくつか掛け持ちで渡り歩きました。
ベテランの漫画家さんよりも精神的負担は少ないが、仕事は安定してはいない…といった感じでした。
また、急に呼ばれることや徹夜なども何度かありました。

この期間中にもいくつか賞をいただきました※5
・※5…①ヤクザと女子小学生が入れ替わるコメディ(今でも好きな作品なのでどこかの媒体で書き直して掲載する予定です)
   …②鼻血で戦う番長の話
   …③普段冷静な主人公が実家に帰ると全員幽霊になっていてそれを必死に隠してる話

③中堅漫画家編
編集者からのご紹介で少年漫画家さんのアシスタントをしました。正直一番やりやすく、先生もよい方でしたし、ここで学んだデジタル作画の技術は今でもとても役にたっております。
でも…シェアハウスに住んでいたことも手伝いこの時に”安定”というものが欲しくなります。」

~アルバイト、AD、派遣事務時代~
安定が欲しくなった私は漫画家を諦め、
・アイシティ併設の眼科の検査員
・日本テレビ「PON!」のAD
・派遣事務社員
などを経験しますがどれも長くは続かず、(しかも事務員に関しては向かな過ぎて派遣切りにあいます…汗)
自分の中のクリエイティビティ(新しいものを生む創造力)を発揮できる場で働きたいと考えるようになります。

安定もあって、クリエイティビティを発揮できる場、を探していた時に広告会社の漫画家の正社員の求人を見かけます。

~広告会社、正社員時代~
是が非でも入社したかった私は、志望動機を漫画にして面接時に持ち込み見事合格。
そこでは広告漫画の作り方、納品の仕方、先方とのやりとりの仕方、チャットワークの使い方、デザインの仕方などなど
多くのことを学びました。

独立も考えていたので入社2か月目からイラストの副業をクラウドソーシングではじめ、稼いだお金でデザインスクール(10万円)にも通いました。

入社半年ほどで副業収入が20万円を見込めるようになり入社7か月で独立。今にいたります。

~現在~
漫画制作工房ネオジャンヌの代表、広告漫画家として独立。
「漫画LP」、「漫画動画」、「漫画資料」など漫画を使った広告を作成しています。
現在、マーケティングイベントやツイッターを通して知り合った方にお仕事をいただけるようになり、企業案件のみで生活しております。
今後の目標は
・月収100万円
・書籍出版(マーケティング漫画、デザイン漫画の出版)
・漫画事業のチーム化
・漫画を使った他業種とのコラボ(漫画で街づくりを盛り上げたり、様々な業界とコラボしてムーブメントを起こしたい)
・新しい表現方法の開発(漫画ボードゲームやその他新しい漫画広告の形を開発)
・株式会社ネオジャンヌの設立
です!


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今回のnoteでは自己紹介的意味も込めまして、私の軌跡を書かせていただきました。
独立するまでの副業での稼ぎ方や、そのあとの営業の仕方などがみなさん特に気になるところかと思いますので次の記事でまとめて書かせていただこうと思います。

ここまで読んで下さりありがとうございました!!

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