2022/11/7 経済学にちょっと興味がわく

  田中久稔『大学の人気講義でよく分かる「ミクロ経済学」超入門』を読んだ。超入門というだけあって、ど素人の私にもよく分かったし、楽しく読むことができた。そもそもミクロとマクロという言葉を聞いたことはあっても、その違いさえよくは分かっていなかった私が、それがおぼろげにでも分かったということは大きな収穫だ。

そして、高校のときに苦労して、挫折し、逃げ出した経験のある「微分」が、ここで活躍していたんだなぁと、古い友達に会ったような気持ちになる。高校のときに会ったときは、とっつきにくい印象があり、なんでこんなヤツが存在するんだと嫌悪さえしていたのに、経済の中では、いきいきと活躍し、もっと分かりあいたいという気持ちを抱いた。

たまたま出会えたから、そんな気分になったのであって、出会えていなかったら、「微分」のことはやはり必要のないヤツと考えていたかもしれない。広い読書はやはり必要である。

ある議員さんの「因数分解や微分積分は、大人になって使わないから、義務教育は小学校まででいい」なんていう発言があったが、小学校で教育が終わってしまったら、出会わないままになってしまう世界のなんと多いことだろう。自分が必要だからというみみっちい考えではなくて、とにかく人間以外の友達は多い方がいいのだ。

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