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先生

Macの書類フォルダから投げっぱなしの感じのテキストを発見したので記念に。当時はこんな妄想を書いては日記として自分のHPにアップしていました。懐かしいなあ。画像は先生(架空の人物)です。小汚い南部博士のイメージ。

結構立て込んできた。もう4日も運動していない。というかこういう状況になると起きている時間=作業時間だ。近いうちに夢でも仕事のことを考えるようになるだろう。でも結構、その夢ってのは悪夢ではなくて。その夢の中で思いついた事とか、見た景色とかがすごい役に立つ傾向にあるんだよな。昔、無理矢理やらされた仕事でJavaScript弄ってた時、どうしても動かなくて悩みに悩んで、結局スペル間違ってる箇所があることに気付いたのも夢の中だったし。こうなったら運動なんかに時間割いてられるかっての。そして資料の本やなんやかやで加速度的に床がみえなくなってゆくこの部屋。だらしないとか言われがちだけど、これって宇宙の法則だから仕方ない事なんだよな。いわゆるエントロピー増大の法則ってやつだ。物事は一般に、秩序から乱雑な状態へと移行してゆくってやつだ。そこで知覚される状態変化とはすなわち時間の向きを現しているんだ。

「その通りだミヤタ君」

うわ先生、お久しぶりです。何年ぶりですかね。

「まだエアコンは使っていないようだなミヤタ君。素晴らしい」

つうかまたベランダからですか。

「ところでこの蓮はキミのかね。キミが育てたのかね」

ビオトープってやつですね。もう全然ほったらかしなんですけど、メダカもエビも増え放題で。

「はあ?ビオトープだ?それで環境に優しくなったつもりか。大自然を掌握したつもりか!蓮程度で!自惚れるな!!」

あの、大声やめてもらえないですかね

「大和川を見なさい。あの川はダメだ。モウ死んでる。」

そんなことより早く網戸閉めて下さいよ。蚊が入るもんで。あとそれC・W・ニコルのつもりですか。

「フン、まあいい。それよりさっきの話だが」

ちょっと、土足であがるの勘弁してくれませんかね。

「床にバラまかれた本やなんやかやを元通りに整理する。するとバラまかれた本のエントロピーは減少に転じてしまうということになりはしないのかねミヤタ君。すなわち時間の向きは一体どうなると言うんだねミヤタ!言え!言ってみろ!!」

都合の良い時だけ呼び捨てにするのってダメ上司の典型だから気をつけたほうが良いですよ。まあ、開放定常系のぼくが動いて熱量でもって片付ける事になるから時間の向きは保たれるってことでいいんですかね。実は全然わかってないんですけど。つうか早く網戸閉めて下さいよ。ああもう。蚊が。ほら!

「ところでこの水槽の亀は何かねミヤタ君。キミが育てたのかねミヤタ君」

ああそれ師匠です。カブトニオイガメって言っ

「師匠?師匠だと!?このカメが?ハハッ!この私を差し置いて師匠。カメが!!」

あーもう早速刺されたじゃないすか。そう言えば冷蔵庫にまだビール残ってますけどいります?

「おおそうか。ビールか!」

「発泡酒?」

いや、ビールです。

「ビール!」

「ところでミヤタ君」

はい?

「蚊は空間を瞬時に移動する。ワープだ」

「網戸とか無駄だ」

えー。


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