神さま 食べ物系のオーダー通るの早すぎやしませんか?

前回書いた時からずいぶん時間がたってしまった。
ふと書こうとした時、IDがiPadにしか入っておらずひと手間かかることが遠のいた理由である。
我ながらなんとも脆弱な理由。

とはいえ、電車に乗ってすごす時間にID、PWを試してスマホでログインしているから書く心の準備が整っていなかったのかもしれないね。

書いていない時間

丸鶏と漢方たっぷりのラグジュアリー参鶏湯の会に参加して
丸鶏の扱い方を教わったものの
「いやーー  入る鍋ないし当分先だわーーー」
なんて思っていた矢先

疲れ果てるような仕事のあと
ふらっと寄ったスーパーに
なんと40%オフで丸鶏が売っていたのだ。

売ってる?  丸鶏??
で、割引になる???   フツウ???

いい鍋の大きさがないとか考えず
ほぼオートで40%になったら幾らかを即座に計算し
カゴに入れていた。

翌朝まで、
大丈夫かな〜  できるかな〜
早く下拵えしなきゃ!!!
とか、ずーーーーーーと考えてた。

料理していると、よーーーーーくわかる
失敗したくない  とか
ムダじゃない??   とか
損得や罪悪感を避けてること。

神様が
「とりあえずやってみなよ。
失敗してもこれなら痛くないでしょ?」
って言ってる気がしたんだよね。今回。

だからやってみた。
今のわたしなら丸鶏扱い失敗しても、
しょうがないと気持ち的にも金銭的にも思える。
大事、余裕。
大切だからもう一度書く。
余裕、大事!!!

まずは先生の本を電子書籍で買って
改めて丸鶏の下拵えを復習。
エプロンをつけて作業にうつる。

パッと見、もう別にすることないでしょ
な、きれいな丸鶏。
水で洗って、酒でも洗う。
そしてお腹の中を改めて掃除する。
すると骨にくっついたキョトキョトしたものが
言われてた通りけっこう取れる。

きっとそのままでも食べられる。
ただ一手間が、きれいなスープ
美味しいものに繋がるのだ。

掃除して、また洗う。

水気を拭き取って塩を塗り込み待つ。
そして大きめの鍋になんとか押し込み煮始める。

噴かないように火加減に気をつけて
様子をみつつ時間を過ごす。
あとは料理の神さまにおまかせである。

40分茹でてる間、ドラマ見ながら別の料理したり
気ままにいい時間を過ごした。
楽しい時間を過ごしながら美味しいものが出来上がるなんて最高じゃないか。

休ませる時間をすぎて、茹で上がった。

先生の家で見た丸鶏はセクシーだったけど、
うちの鶏は、なんだか可愛かった。

きっと個体差があるんだろう。

共通点は「美味しそう」であり
間違いなく、美味しい。
で、実際美味しい わけなんだけど。

パクつきたくなるのを、グッと堪えて
解体していく。

できるかな〜   という不安を
包丁で身と共に切り分けてく。

食べておくもんである。
見ておくもんである。

食べた記憶がガイドになり、
関節や切り分けられるところに手がのびる。

会の中で参加者さんが、
ササミ部分がわからなかったと言っていたけど
その時の質問のおかげでササミも取り分けられた。

人気でコンビニやスーパーで
たくさん売られているけれど取り分けてわかる。
当たり前なこと。
この一体に、ササミは二つ。
モモも2本
手羽も2本なのだ。
たくさん、ぱくぱく食べてるけどさ。
この丸ごと鶏さんの中にさ。

当たり前のことが、じんわりと心と体を打つ。
大事だな〜って思った。
命をいただく当たり前のことを思い出す時間。
命を食べてるってことをさ。

大きな肉を取り分けたあとは、
骨についた身を取ってはつまみながら外していく。
この茹で上がったしっとりしたお肉がまた美味しい。
大事に美味しくいただくからね って声をかける。

たとえ食べられる側だとしても
自分で言うのもなんだけど
わたしみたいなのに食べられたら
幸せだと思う笑
だってわたしはわたしみたいなのに食べられたい。

そして改めて骨でも出汁をとる。
またコトコト時間。


あれから半羽分は冷凍して
半羽はちょこちょこ食べる。

スープに入ったり、炒め物に入ったり、煮物に入ったり、
スープも身も大活躍だ。

偉大なり!!  


今度はじめてお家でパーティをする。
地元に帰ることになった可愛い後輩ちゃんのお別れパーティだ。
なんか地元に帰って、本人の意図と関係なくどでかい仕事をすることになったらしい。
もしかしたらテレビで見ることも出てくるかもな〜。

お別れ会にはこの丸鶏使おう。
血となり肉となり。
きっと美味しく暖かくわたしたちを生かし
明日の活力になるだろう。
美味しい場所には希望がある。


これからの未来もきっと力強くすすむ。


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