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にわっせのヒトトナリ~陸上中学編~

中学の頃から文章を書くのが大好きだった。
文章を書いて、読んで、書き直して・・・
これを読んだ人はどんな感情になるかな。こっちの表現の方がいいかな。
なんて考えながら自分にしっくりくる文章を考えるのが大好きでした。
大人になってから感じるのは、文章力もランニングのように体力がいるということです。走り慣れていないと長い距離が走れないように、文章を書きなれてないといい文章は書けません。

というわけで、私の文章力が安定するまで、リハビリとして私の過去のことを書いていきたいと思います。私の過去を知ってもらえれば、私の人となりもわかるかと思いますので、気楽に読んでもらえると嬉しいです。

‐陸上競技との出会い

陸上競技と出会ったのは中学1年生の時。高校3年生で引退するまで6年間、みっちり陸上バカな青春を過ごしました。一方で陸上競技をしていた当時も、引退した今でさえ「え、自分って陸上競技してたん」と不思議に思うことがあります。そのくらい私は陸上競技に対して縁がないものだとずっと思っていました。陸上競技は、自分の人生の中である景色やニュースのひとかけらでしかないと思っていました。

陸上競技に出会った中学1年生の春。中学校の部活動選びでした。
愛媛県の田舎の中学。小学校にはなかった部活動というもの、友達、仲間と共に青春を謳歌する大事な節目。・・・といっても、特にやりたいことがあったわけではない。というのが本音です。サッカーは女子はないし、吹奏楽なんてガラじゃないし、バスケ部は先輩が怖いらしい・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルと迷える子羊に助け舟を出してくれたのは小学生からの親友でした。
「陸上部行くけど、一緒に行く?」
このとき一つ返事でついていけばよくある青春小説のような表現ができたんですが・・・この時の私の心の中は「まぁ、見に行ってみるか」くらいの気持ちでした。

意気込んでいろいろ書いてやろうと思いましたが、正直入部する時のことなんてあんまり覚えていません。今でも思い出せるのは「先輩優しいし、親友が入るし、なんか楽しそうやし、先輩優しいし・・・」(どんな優しかったんでしょうね)気づけば入部届にハンコを押して提出していました。

入部する時に短距離or長距離を選びなさいと言われて、これまた先輩が優しいという理由で長距離に入りました。(笑)どんだけ好きやねんて。
ちなみにその時優しくしてくれた先輩とは今でも交流があります✌

結構、頑固というか意志が強いというか、「これって決めたらこれ!!」みたいな性格なので、ふらっと見学に行ってふらっと陸上部に入ったということは、今この文章を書いている瞬間にも驚いているほどです。

そんなこんなでにわっせは陸上部長距離(1500m)というカテゴリーで自らの陸上人生をスタートさせるのです。

‐小さいながらも大きな転機

みなさんは人生の転機ってありましたか?と聞かれたら何て答えます?
「高校受験、大学受験、留学先での出会い・・・etc」
人それぞれあると思います。
私が思う人生の転機は後にも先にもこの瞬間だったと思います。

陸上部長距離として活動して一年ほど経ったある日。
思いついたように、顧問の先生に言いました。
「先生、砲丸投げやりたいです。」
まぁ、思いつきなんてことはなかったんですけどね。(笑)
表情豊かなタイプではなかったし、相談もしなかったので顧問も親も寝耳に水鉄砲くらいの衝撃だったと思います。

この話をする前から漠然と「砲丸投げやりたいなぁ~」と心の中でふつふつと感じていました。実際1500mのタイムも頭打ちだったし、別にもっと早く走りたい!なんて思わなかったし、何なら走るのしんどくて嫌気さしてたし(笑)
それよりも、プライドがエベレストくらい高くて怖い女番長みたいな友達がいて、そっちと付き合い続けるのが嫌だったなぁ。あー怖かった。メニュー以外で走ってたら近くまで来て「なんで走るん?やめて。」なんて言われてましたね~。あー怖かった。怖かった。

そんなこんなで、様々な事情を抱えたにわっせは
「投擲」種目に転向します。

‐小さな決断、大きな伸びしろ 

投擲に転向したときの気持ちは、今でも驚くほどあっさりしていました。一年間やってきた長距離をぴったり辞める・・・ということは生活面や気持ちの面でも大きな変化がありそう・・・な割にはあと腐れも何もなしに、私はサラッと転向したと思います。大人になってやっと表現できますが、あの時の感覚はなんというか、、、運命のレールに戻ってきた感じ?逆にそれまで長距離だった自分が嘘で、投擲の自分は本来の自分であって、、、転向してきた自分は、さも前から投擲だったかのようにあっさり練習を始めた・・・というかなんというか。パラレルワールド的なものを感じました。ほんとに。

中2の春に投擲に転向した私ですが、すぐ挫折しそうになります。
なんといっても、同期との記録の差。
当たり前です。周りは一年も前からそれを専門に練習してきたんだから、転向したばっかの素人が勝てるわけがありません。
そんなに勝負の世界は甘くない。

という考えをどこに忘れていたのか、しばらくは自分の記録を情けなく
恥ずかしいと思う日が続きました。

ほんっっっとうに恥ずかしかった。
人前で自分の記録を読み上げられるのも嫌だったし、みんなこっち見ないで!って感じ。穴があったら入りたいよホント。
もうこれきりで大会に出るの辞めよう・・・

と、大会があるごとに本気で思っていました(笑)

しかし、にわっせは高校3年生の引退ギリギリまで投擲選手であり続けています。何が中学生のにわっせに投擲を続けさせたのでしょうか?

それは、自己新記録です。


大会の後半で、毎回自己新記録が出るんですよね。
まぁ、始めたばっかで記録はしょぼくても、のびしろは周りよりあったのでしょう。(と思いたい)
今も昔も変わらないこの単純な性格。
単純に記録が伸びていくのが楽しかったんです。
というわけで
「いやだいやだ恥ずかしいもう辞めたい」
「あれっ、自己新記録?嬉しい・・・」
「もうちょっと続けてみようかな??」
このお決まりのセットを一年くらい続けました。

ここで心が折れていれば、この後の私の陸上人生にも変化があったということですから、運命とは怖いものですね・・・

次回、にわっせ高校へ入学します!



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