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SmolVerseが最高な件

お久しぶりです。昨年1年間もどっぷりVtuberにハマってたのだけど、記事にするとどうも色々至らないところがあり絵で推しを伝えた方が良いなと感じてここを離れていた。色々なVtuberを見て感じた色々は絵にしているのでツイッターを見てほしいのだけども、それは置いておいて。

この記事では去年で一番面白いと思ったアメリア・ワトソンのSmolVerseについて備忘録的な意味も込めて書き残したいと思う。自分は英語の聞き取りができるとは言い難いレベルなので情報の抜けが多々あることは申し訳ないが。
ここで紹介する動画は記事で触れたドラマチックな部分から始まるようにしてある。最初から見たい人は各自で工夫してほしい。

にじさんじEN Countdown in VRCHAT

https://youtu.be/46i27fOLKkQ?t=6691

元旦、にじさんじENがVRチャットで新年を祝った。Selen Tatsukiが企画から1ヶ月ほどで苦労して作り上げたにじさんじExpressはものすごい出来で、宇宙を走る列車というコンセプトは日本人の僕らにはあまりに馴染み深く、窓の外に見える流星にワクワクさせられる。そして最後の花火!とある瞬間はおぉーっと歓声をあげてしまった。

この配信はアメリア・ワトソンのSmolVerseの影響を受けてのものだったことはSelen Tatsukiのこの配信スタイルやクリエイターへの配慮などなどから伺える。といっても配信内容自体では2等身のキャラクターでのVRチャットイベントという共通点があるのみでキャラクター造形や舞台は全く別物であり、これからもこの方向が楽しみだ。

SmolVerse


Walfieというイラストレイターの描いた2等身のホロライブENファンアートたちを立体化したVRchatの世界。様々なクリエイターの力を結集してアメリア・ワトソンが創造したその世界では最近のイベントのたびに様々な工夫がほどこされ楽しいコラボが開催されている。その中でも大きかったものを4つ紹介する。

ホロEN一周年配信


海外でちりぢりになっているホロENのメンバーは、コロナの影響で専用のスタジオに集まることが出来ないためVtuberたちの夢である3Dデビューが出来ずにいる。日本在住のメンバーもいるためやろうと思えば出来る子もいるのだが、5人で一緒に3Dになりたいという強い思いがあるのだろう。

1周年で歌ったホロライブの象徴の歌SSSは、バラバラだけどそのバックグラウンドを思うと夢が叶った瞬間であり、こんなことが出来るのかと感動した。この歌のあとには5人がそれぞれ一周年のコメントを言うのだがイナは感極まって涙を流し、そこに集まる5人の2等身キャラクターは感動的でありながらどこか可愛らしく不思議な体験だった。

この体育館はSmolVerseを象徴するような舞台だ。
この世界をのぞいてるときに感じるのは、自分たちの子供時代。子供のいる人なら子どもたちの遊ぶ姿を見ているような気持ちにさせられるだろう。ホロJPの使うアイドルのステージとは全く違うが、なんでも許せてしまうゆるくて懐かしい世界観が魅力だ。

キャラクターの3Dデザインは以下のクリエイター。これ以降のVRはこのクリエイターを中心に神話組はデザインされている。


ホロENハロウィンスペシャル

ハロウィンでは一転、終始笑いの絶えない配信。
議会組(いわゆる2期生)とそれより先行デビューしたアイリスがアメリアデザインのモンスター(?)となって3D化し、ハロウィン用に全面的に改装された各3D部屋やホラーテイストのステージで遊んだり、車座になって怪談をしたり。
最後にはいつもの体育館ステージでハロウィンMVの上映会をみんなで同時視聴。ENメンバーと一緒にリスナーが同時視聴するというなんとも面白い構図。

この配信で特に注目したいのは議会組のデザインで、これはアメリアがハロウィンにあわせて描いた絵をイラストレイターが清書、3Dデザイナーが立体にするという工程を取っている。アメリアの絵はアイディア重視な子供のようなイラスト、そしてそれを3D化した姿は愉快極まりない。特にクロニーはいわゆるゆっくりテイストでクールなイメージの本人とのギャップで見ているだけで笑ってしまう。
このことを通じてアメリアはデザインを任せることで画力や3D知識がなくともアイディアさえあれば立体物を作れることを発見する。


ホロライブEN・VRスタジオ設立!


INTO THE AMETAVERSE(映画スパイダーバースのタイトルのオマージュ)と銘打ったこの配信ではアメリアはどこかのIT企業のCEOよろしく登壇し、NFAT(NFTのアメリア版)とホロライブENのVRスタジオ設立を宣言した。

翌週のカリオペLIVEにスタジオが登場、その後スタジオ扱いかは定かではないがキアラのライブ、アメリアの年越しライブ(アーカイブ無しだが3回くらい年越しして花火をあげる派手なライブだった)とスタジオが使われていく。

注目したいのがアメリアの飼い犬Bubba。スタジオをコントロールしているようだが正体は全くの不明。だれかVRチャットのスタッフが中に入ってるのか、はたまたアメリアが操作しているのだろうか。Bubbaはその後のクリスマス配信でも扉の後ろでコントロールパネルの前にいたり、時おりカメラ操作でアメリアに呼ばれたりと隠れキャラ的な存在になっている。
アドベンチャータイムのぶっとんだ犬ジェイクを思い出すデザイン。

ホロENクリスマス

これは僕の去年見た膨大なVtuber動画の中でも一番好きな配信だ。
ハロウィンと同じようにいつもの神話組の部屋にもクリスマス模様がデザインされているがそこの紹介もそこそこにクリスマス専用ステージへとうつってみんなで遊ぶことになる。

そこのシーンが実に良くて、子供を見守る大人気分に視聴者をさせてくれるのだ。雪玉を転がしたり、黒い線が引けるだけのペンで落書きしまくったり、雪を積み重ねてかまくらを作ったり・・・最先端のゲームでやってることは原始的。smol姿もあいまって子どもたちが遊んでるようにしか思えない。ニヤニヤしてしまってこわい。

その後プレゼント交換にうつるわけだが、そこがまた素晴らしい。EN全員がそれぞれデザインしたプレゼントを開封していくのだが、ムメイのプレゼントがいつも喧嘩してるクロニーだったり、関係性を思うと実にエモい。特にとある人のアメリアへのプレゼントはSmolVerseのコンセプトを完全に体現したもので素晴らしかった(上記のリンクはそのシーンから動画は始まるようにしてあるので良ければどうぞ)

このクリスマス配信の素晴らしいところは、SmolVerseをさらに進めて、ENメンバー全員がクリエイターとなるところだ。これまではどちらかというと作られたSmolVerseを楽しむというスタイルに近かったのだが、今回はみんなで色々なものを作るというコンセプトで実に楽しかった。
特にツリーに飾るオーグメントは議会組キャラクターのデザインのようにENメンバーのデザインをクリエイターがブラッシュアップするというスタイル。
これが出来るとなるとこれからも色々なものを作れるようになるわけで今後の広がりは無限。一体どうなっていくのだろうか。

雑感


VRChatは2017より存在するのでそれこそVtuber黎明期から関わりがあったと聞く。ただ権利関係などが複雑で色々なことがあり、企業勢などのメインストリームは距離を取ってきた…ということらしい。

しかしSmolVerseの登場により企業勢がファンのクリエイターと協力し完全オリジナルで世界を作るという方向性が示され、ついににじさんじENも近い世界観でVRチャットを始めた。
まだ何もはじまっていないがピカミィも今年はVRに挑戦したいと話しており、英語圏Vtuberたちがどんどん参入しようとしているようだ。そこにはコロナ下で3D化が難しいEN勢独特の事情もあるが、ハードルが高い3D配信を手軽に実現できるため今後もこの方向性は広がっていくのではないだろうか。実に楽しみだ。

ファンのクリエイターと共同でエンタメを作っていくVtuberによるメタバース。桐生ココがredditを通じてホロライブの関係性を紹介し、それがまたクリエイターに影響を与えたように、今後もこのエンタメがゴロゴロと大きくなっていくことだろう。ココが卒業時にENメンバーに残した言葉を実現し続けるホロEN、特にアメリア・ワトソンをこれからも推していきたい。


SmolVerseの創造に繋がったWalfieとアメリアの数奇な運命についても書こうかと思ったがここまでで一つの記事として完成しているように思うので、また別記事で。


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