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読み放題対象「100分de名著 アンチフェミニズム②」

abstract

前回の続き

ご存じNHKの「100分 de 名著」という番組で「フェミニズム」スペシャル版をやっていた。
上野千鶴子、加藤陽子、鴻巣友季子、上間陽子と名だたる上級フェミニストが集って「女だらけ」で、くんずほぐれつ、もみくちゃになりつつフェミニズムについて語り合ったのだ。公式サイトの宣伝文句によれば「多角的なテーマから名著をひもとく」「出演者同士で意見を戦わせ」ということだが、多角的やら、意見を戦わせるのが全員が「女性」って、これが「多様性の統一なの?」というかんじであった。

一体、いつも「国会議員の女性の比率が先進国最低で~日本は遅れてる~ヘルジャパン♪」「うぎゃあぁぁ!男性同士が結束して固まり合って、女性を排除してホモソーシャル!」と叫んでいたのはどうなったのだろうか?
これでは流石に女性版”ホモソーシャル”番組のように見えてしまう。

だが、実際に見てみれば、「100分de名著フェミニズム」という番組は、最高に素晴らしい番組だった。

なぜって、「その本を読んでそんな意味を取り出すの?読解力やばくないの?」からはじまり、「語らないように周到に配慮したり歪曲してるところ」「わかりやすい共通敵をつくって、ごまかす部分」が目についた。
つまり逆にいえば、そのまま「フェミニズムってなにがどうしてだめなのか」「フェミニズムを放置したらこの世界はどうなってしまうのか」――これらを、「多角的に」洗い出すような番組となっていた。この番組一本みれば現代の「フェミニズム」が抱える問題がすべてわかってしまうほど素晴らしい構成だった。



NHKでこの番組を企画した人たちに正直、大変、申し訳ないと思うことしきりである。だが、これは「100分de名著 アンチフェミニズムを学ぶ」として楽しむことができる番組である。


というわけでニワカと一緒に楽しもう!

もちろん、そのまま見てはだめなので、ニワカが解説していく。つまり、これから書くことはNHKの番組をそのまま、「100分de名著 アンチフェミニズム」に読み替えてしまう副読本である。もちろん、実際に番組をみてなくても大丈夫! 


2冊目は、マーガレット・アトウッド「侍女の物語」である。

この小説は、近未来アメリカでキリスト教原理主義のクーデターがおきて、女性が「侍女」という生殖階級にされて「産む機械」にされるみたいな話なのだが、ひたすらこの表面的な部分だけを読み取って、自分たちのイデオロギーの宣伝に利用しようとする上野千鶴子らフェミニストたちだったのだ。

まず紹介する本の読み方からして現代フェミニズムは、

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優しいネトウヨのための嬉遊曲。 おもしろくてためになる。よむといいことがある。

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