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「BAKA IS NOT DEAD!!  イノマーGAN日記2018-2019」読書感想文➁。


イノマーが病床でよく聴いていると紹介した、この曲をBGMに。



GAN日記を読み進めながら、さいしょに思ったこと。

「知ってた。」

前回述べたように、イノマーのニッキンタマ(ブログ)を毎日読んでいた僕にとっては、知ってることがたくさん書いてあった。

イノマーGAN日記より。

あったね〜〜〜そんなこと、って笑いながら読むと同時に、やっぱりイノマーはファンをだいじにしてくれたオナニーマシーンだったんだなと痛感。

なんならニッキンタマの方が事細かに書かれていたくらい。

でも知らないこともたくさん書いてあった。

「死にたくない」「こわい」といったホンネの弱音も書いてるし、パートナーのヒロさんに対する愚痴なども遠慮なく書かれていた。

というかパートナーが居たこと自体、僕たちファンは「家、ついて行ってイイですか?」を観るまで知らなかった。

つまりイノマーは、ファンの前ではオナニーマシーンの「永遠の童貞、イノマー」をやりきって死んだんだ。

そして癌再発・転移。

イノマーGAN日記より。

さいしょの癌宣告よりもショックだったと、苦悩の書き込みが増えていく。

同日、イノマーGAN日記より。

この頃のニッキンタマはどうだったかな、と見返してみた。

再発が6月27日、ニッキンタマでの告白が7月6日。ユーモアたっぷり交えた長文で報告。

6/27のニッキンタマは?と覗くと、さいごにチラッとこれだけ。

イノマーのニッキンタマ♂より。

イノマー、アンタって人はほんとに・・・

同日、イノマーGAN日記より。

前回、僕はこう書いた。

この本のタイトルにもなっている「BAKA IS NOT DEAD!! 」

峯田くんをはじめ、皆が祈った「GOD SAVE THE イノマー

今、僕はこう思う「BAKA WILL NOT DIE EVEN IF DEAD!!」

イノマーは生きている。

イノマー被害者の会。

放送できるかもわからないイノマーの闘病生活に密着したディレクターの上出遼平さんは、イノマーGAN日記に寄稿した文の中でこんな話をしている。

組んだバンドに名前をつけてもらいたくてライブ後の出待ちをして、イノマーに授かったのが「タンポンズ」。僕の一度しかない青春時代が薄暗いものになった原因の一端はイノマーにある。

イノマーGAN日記より。

あははははははwwwこれも聞いたことあるエピソード。

イノマーの「被害者」は全国にたくさんいると思う。かくいう僕もその1人。

僕はロックは好きじゃなかった。

中学生の頃、ロックはヤンキーが聴くものだと思ってたし、テレビから流れる音楽をカッコイイと思ったこともなかった。

学校祭でヤンキーがロックを演奏し、陽キャ達がステージ最前に集まって拳を振り上げてるとき、僕はパイプ椅子に座ってベビーサラミを食べていた。

教室の隅っこに集まったアニオタの群れに僕もいた。その中の1人が「これ、聴いてみて」とブルーハーツの「僕の右手」を持ってきて流したとき、中学生の僕たちは「僕の右手を知りませんかだってwwwなにそれww意味わかんねえwww」って笑い飛ばして、持ってきたソイツも俯いて「へw、へへw」って笑ってた。

時は流れて25歳になった頃、吹奏楽部の後輩が「これ、聴いてみて!」と持ってきたのがオナニーマシーンのチンチンマンマンだった。一瞬にして何かが弾け飛んだ。僕は僕の右手を探すようになった。

そうしてエンジンを吹かして急発進したら見事にエンストして、またパイプ椅子に座ったまま20年が経ってしまった。そんな感じ。

僕の右手を知りませんか?

いつの間にかフラフラと東京まで来た。何処に行ったって、ないものはないし、あるものはあるとも知らずに。

僕の右手はこの右手でしかない。何処に行ったって絶望と一緒について来る。中学生が笑ってる。「意味わかんねえwww」

イノマーへ。

ようやく去年、ギターを買ったよ。

ブルーハーツにはなれないとあなたは歌った。僕もオナニーマシーンにはなれない。

だけどあなたのように、全部ネタにするよ。
見たこともないような、オナニーをするよ。
だから、、、



さいごに。

イノマーGAN日記より。

生きろ。命を使い切れ。

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