「生物から見た世界」7,8章読書感想文。

前の章「目的とプラン」のくだりで書き忘れたが、筆者は生物に「目的などない」としている。「ただプラン(設計)に沿って働いてるだけ」と捉えてるっぽい。

種族保存本能という目的があるんちゃうかなと私は思うのだが、そういう概念は今のところ出て来ない。7章で筆者いわく「本能」という言葉は「設計」を説明できない奴が使う言葉〜みたいなディスりもしている。

「生物界がいかに自然の設計(プラン)の支配を受けているか」「設計の研究は最も興味深い仕事」といって環世界をやっている人なので、素人ワイは違和感あるとはいえ、それを尊重して読んでいくことにしよう。

7章、環世界、拡がるっっ!

ヤドカリのイソギンチャクに対するプランが面白い。
①貝殻を背負ったヤドカリは、敵から身を守るためにイソギンチャクを家にくっつける。
②貝殻のないヤドカリは、無駄なのにイソギンチャクに潜り込もうとする。
③貝殻もイソギンチャクも背負ってるヤドカリは、イソギンチャクを食べ始める。

おもろいな〜。
①はバランスの取れた認知。
②のように、あまりにも足りないと認知が歪んだりする。
③のように、余剰、余裕があってようやく食べることが出来る、生活が出来る。
なるほどな〜。

犬の例。

「椅子!」て言ったら椅子に跳び乗るように仕込まれた犬。椅子を取り除いたら木箱や本棚に跳び乗ろうとしたという実験。
この本で描かれてはいないが、乗ることの出来ないダンボールにズボっとハマる姿を想像して萌えた。

ここまで読んだ時、環世界が拡がるのを感じた。

犬以外の例も色々挙げられているのだが、私が思い出したのは「なんでもリロードおじさん」

あるいは、映画「星の王子さまニューヨークへ行く」もそういう話だった気がする(知らんけど)。「子供って遊びの天才だよね」もそうだし、フリークライマーが建物を見るとつい登り方を考えてしまうとかetc…

見え方、無限にありそう。一瞬、環世界が色鮮やかに無限に拡がる感覚があったが、そんなに人間、器用じゃない。


8章、盲導犬スゲー!!

えらい!かしこい!かわいいー!!
えらすぎ!!!


以上。今日はここまで。


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