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TSKaigi 開催に向けて

みなさん、こんにちは。物流・運送会社向けにSaaSを開発するアセンド株式会社で取締役CTOを務めている丹羽(@niwa_takeru)です。
今回は初開催をとうとう1週間後に控えると共に、私が理事を務めているTSKaigi 2024について、開催に至るまでの想いを発信したいと思います。

思えばちょうど1年前のゴールデンウィークに旅先の函館のサウナで、日本に住む1CTOをとして何か社会に還元できることはないかと考えた結果が、TypeScript に関する大規模カンファレンスを開催することでした。
そして1年が経ち、この5月11日に1,000名を超える参加者が集う TSKaigi 2024 を数々の方の尽力と共に初開催を迎えることができました。皆さんへの感謝の思いと共に綴ります。


TypeScriptのカンファレンスの再始動

TypeScript に関する大規模なカンファレンスはTSConfJPが2020年にコロナ禍が直撃して中止となって以来、日本では無くなっていました。2020年はちょうど弊社・アセンドが創業した年であり、この時に私はCTOとしてプロダクトをフロントもバックエンドもインフラも全てをTypeScriptで開発することを、情報が不足する中で決断し実行しました。
アセンドが立ち向かう物流産業は日本で最もデジタル化の遅れた産業であり社会を支える存在でありながら、社会課題を多く抱えています。圧倒的なスピードでデジタル化を進めるためには高い開発生産性が欠かせません。その点で Full TypeScriptの恩恵は素晴らしく、少数チームながら1日に6回以上デプロイし、3ヶ月に1度で新規プロダクトをリリースしてこれました。(シリーズAに至るまでの生産性の記録はこちらの記事をご覧ください

そんな高い開発生産性を実現してくれるTypeScriptですが、常に課題に思っていたことが TypeScript に関する知見が少ないこと。特に Full TypeScript は現実的に取り得る選択となった一方で、情報は未だに不足しています。
話は少し逸れますが、私は社会を豊かにしたいと思い社会軸で仕事をしており、それ故に最もデジタル化が遅れ、最も過労死が多い産業である物流業界をなんとかしたいと思いCTOを務めています。そんな私にとって、高い開発生産性を実現してくれるTypeScriptに関する情報を発信する機会が、日本の中でぽっかりと空いている現状は日本にとって大きな損失であり、見過ごすべきでないと強く思いました。

そんな想いを1年前のゴールデンウィークに認識し、即座にTSConfJPを運営していた @Leko さんにDMを送り話を聴かせていただき、再始動に向けて多くの情報と助言をいただきました。そんな情報収集をしていときに、同じくTSカンファレンス開催を考えていた現在の運営コアメンバーと合流し、日本でTypeScriptの一大カンファレンスを再始動させることとなりました。

カンファレンス初開催という困難

TypeScriptのカンファレンスをやるぞとなった時に、運営メンバー内で話し合ったのはどんなカンファレンスにしたいのかでした。TSConfJPの流れを汲み言語に寄った内容としてもよかったのですが、TypeScriptはフロントだけでなく現在ではバックエンドやIaCを含めて幅広い領域で利用されている特殊な言語であることを受けて、開発の多様さを反映したカンファレンスにしたいよねとなりました。また、玄人だけでなくLTを多めにいれ初心者も含めこれまた多様さを受け入れた開催形態としました。

余談ですが、TSKaigi のロゴは多様な人が参加して欲しいという想いを込めて、
デザイナーさんと相談して青基調の中でも虹色の彩りをのせました。

初開催ということで、右も左も分からない状態で運営はスタートしました。特に私はスポンサーチームを中心に見ており、スポンサー様からお金をいただいて開催している以上はクオリティを担保することも1つの役割でした。あらゆる企画はスポンサー特典が関連しており、他チームとの協働やサポートをする場面は多く、スポンサーチームの皆は本当に各所へ注意を払って動いてきてくれました。
ナレッジが不足している点においては、他カンファレンスによく出展されているFindyの北川さんにもお話を聴かせてもらい、運営上の悩ましさを解消することできもしました。その際はありがとうございました!

カンファレンスの運営はすべてボランティアで成り立っています。本業がある中で夜や休日を割いてくれており、外部との連携が必要な際には日中の限られた休み時間も使って動いてくれています。
私自身もちょうどタイミングが良いのか悪いのか。本業のアセンドは事業としてのProduct Market Fitを迎えていました。PMFすると肌で分かると言いますが、凄まじい事業の伸びを忙しさで感じる日々です。また1月末には第1子が我が家に誕生し、こちらも右も左も分からず夜通しで対応する日々でした。そんな3つくらいヤバいものを抱えながら過ごしてきた3ヶ月でしたが、TSKaigiスタッフ・会社のメンバー・妻の皆の助けを借りることで両立できました、改めてこちらで感謝を示します。

皆の想いに感謝、 TSKaigi 2024 みんな参加してね!

私ひとりをとってもTSKaigiに対して以上のような想いを抱えて運営をして来ました、他メンバーやスポンサーの皆様も含めて全員が想いを持って動いてきて TSKaigi 2024 の初開催へと繋がっています。
現地参加のチケットはありがたいことに公開後の1ヶ月も経たず Sold Out となりましたが、オンラインにて視聴もできます。

ぜひ皆さんも、ひとつ想いを持ってTSKaigi 2024に参加し、多くの学びと楽しみを受け取ってもらえればなと思います!
TSKaigi 2024 みんな参加してね!


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