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ゲームエフェクトデザイナーへの道のり(完)




ご無沙汰しております。Niwaです。(地味に名乗るの初めてなのでは)



タイトルにもある通りなのですが…



第一志望のエフェクト制作会社様に内定をいただきました~!!!!!

わーい。わーい。


いや、とても嬉しい……

選考結果のメールが届くまでの一週間ずっとドキドキでした。
結果のメールを開く瞬間は特にドキドキでした。

内定の文面を見て僕は車の中で天井すれすれのガッツポーズを繰り出しました。

それくらい嬉しかったです。


晴れて9月からエフェクトデザイナーとして生きる事が出来ます。
「エフェクトデザイナーへの道のり」と題して始まったこのnoteはもう終わりです…









……












………?







…いや、終わりじゃない。


ここからが始まりなんだ(キリッ)
(やってみたかっただけです)



まあそれは置いといて。
(スクロールの手間かけてごめんなさい)


「ここからが本番」というのは本当にそうで。



現に面接で、

「ここから本当に修羅の道を行く事になると思うんですけど…」と言われました。


僕自身それは分かっているつもりではいますが、
全然分かっていないんだろうな、とも思います。

内定をいただいたとはいえ、
エフェクトの勉強をし始めてまだ1年も経っていない訳で…

そんな僕が沢山の人に遊んでもらえるゲームの一部を担うには、自分が想像しているよりももっと沢山の知識や経験が必要なのだと思います。

自分の能力の無さに悔しくなる時もあるかも知れません。

でも、それも含めて凄く凄く楽しみです。

どれだけ悔しくなる時があろうと、
前向きにひたむきに努力し続けたいと思っています。

会社の人達と切磋琢磨できるのが本当に楽しみです。


という訳で、話は少しそれましたが、
このnoteの更新はここで終わりにはしません。

これから僕が現場で学んでいく事、自主製作や勤務時間外で学んでいく事などをお伝えしていければと思います。

もちろん、会社には守秘義務がありますので、会社に関わるような事ではなく、単純にエフェクトデザインに関する知識や経験などの共有の場として活用していきたいと考えております。

エフェクトデザインに関する記事、情報って本当に少ないです。

「エフェクトデザイナー」と調べると2,3ページ目に僕の記事がヒットするくらいには…

でもX等のSNSでは積極的にエフェクトに関する事を投稿してらっしゃる方もいるので、いつの日かそういうまとめのようなものも記事にできたらと思っています。

「エフェクトデザインの楽しさを知ってもらいたい!!」というよりは、「自分の為の知識のメモ帳」のような記事になってしまうかも知れませんが、こうして記事にする以上は、できるだけ自己満にならないような文章構成にしていければと思っております。

なんの為かと聞かれたら他でもない「自分の為」です。
5年後くらいにはエフェクトデザイナーと言えばこの人!くらいにはなっていたいと思います。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。


という訳で今回は、

・面接で聞かれたこと

・自己紹介の深堀り


について、少しパーソナルな事を記事にしていこうと思います。
カタブツじゃないよ!というアピールの為にもb

b←ちなみにこれは👍のマークのつもりです。


〇面接で聞かれたこと(その回答)


まずは誰もが気になるこちらから。

緊張もあり、全てを覚えている訳ではありませんが参考までに。

・長所、短所
・キャリアビジョン
・志望動機
・行ける行けないは別としてどこでも選べるとしたらどの会社に行きたいか(興味があるか)
・業務におけるモチベーションの保ち方
・なぜエフェクトデザイナーなのか
・エフェクトデザインをする上で好きな(得意な)部分
・使えるツール
・逆質問

こんな感じだったと思います。
僕は対面面談の前にオンラインでカジュアル面談を受けさせていただいていたので、「最近プレイしたゲームは」等はその時に聞かれました。

今回の面談は軽く会社紹介を受けた後、自己紹介をして質問へ。という流れでした。

ここからは、
会社の特定を避けながら書ける範囲で僕の回答を書いていきます。


Q.長所、短所

まあこれは定番ですよね。
これはネットに沢山ある面接対策の情報を見て参考にすると良いと思います。

長所は働いていて(学校生活で)他人に言われた(褒められた)事、その中でも志望する企業で活かせそうな事。

短所はすぐに思いつくと思うのですが、業務に支障が出る事はマイナスになってしまうのでやめた方が良いとネットには書いてありました。

ここで大事なのは自分の事をきちんと理解しているか。それが周りとずれていないか。という事だそうです。もちろん他の要素もあると思います。


【回答】

長所:人の気持ちや言いたい事を察するのが上手い
デザイナーとして人の言いたい事やフィードバックをいかに解像度高く汲み取って、制作物に反映していけるかというのは凄く重要な部分だと思うので、実際の業務でも活かせるのではないか。

短所:良くも悪くも真面目(型にハマりすぎる部分がある)
デザイナーとしてセオリー通りに作る部分も大事だとは思うが、ゲームとして遊びの部分(型にハマらない部分)というのが凄く重要だと思うので、型にハメる部分とそうでない所のバランスを上手く探りながらやっていきたいと思う。



文章にしているので物凄く綺麗な言葉になっていますが、伝えた事はざっくりこんな感じでした。

長所に関しては、自分が長所だと思っていなかった所(普段から意識はしているけどそれが当たり前になりすぎて長所だとも思っていない所)もあるので、人に聞ける機会があるなら聞いてみると良いと思います。照れくさいけどね。できればなるべく自分の事を理解してくれている人に聞いてみましょう。

照れくさいけどね。



Q.キャリアビジョン

これも定番ですね。
結局、どの業界でも定番の質問は抑えておいた方が良いと思います。


【回答】
御社様のポジション(役割)がどのように分類されているか分からないのですが。1-3年でリードポジション、3-5年で業界トップのクオリティが安定して出せるデザイナーになりたいと考えております。


ここがそんなに重要だったかは分からないです。
とりあえず定番の質問に関してはネットの情報を参考に自分の納得いく答え、かつ採用担当様が納得してくれそうな答えを探すと良いと思います。



Q.志望動機(なぜ弊社を選んだのか)

これに関しては企業様が分かってしまうので回答を避けます。と、言えるくらいそこにしかない強みや志望する理由を見つけて考えました。

逆に言うと、その会社にそういった強みがあったからこそ絶対に入りたいと思っていました。

なので、あまり参考にはならないかも知れませんが、そもそも自分が入りたいと強く思える部分が見つけられるような会社様に応募するのが良いのかもしれません。

業界未経験でれば、とにかくどこの会社でも良いから業界に入ってしまって、経験を積んでから本当に行きたい会社に転職するのが良い。という意見も聞くので、自分に合ったものを選べばいいんだと思います。

会社に入ると、最初の一か月目で専門学校分くらいの経験や知識を叩き込まれる。と言う人もいるくらい、実際の業務で必要な事と専門学校での勉強には差があるとも聞きます。



Q.選べるならどこの会社に入りたいか(興味があるか)



【回答】
任天堂さん
入りたいとかは別として、物凄く離職率が低いと聞くので、どのような会社環境になっているのかは興味がある。


これはゲーム業界を目指す方なら誰しも興味がある事かと思います。

以前Youtubeでゲーム配信者さん(ウメハラさん?)が、
「任天堂の人には全然会わない」と言っていたのを聞いて、自分もゲーム配信やPR番組などを見るものの、「確かに任天堂の人が出てる事ってないよなぁ」と思ったので、芸能人がこの世に存在していないみたいに感じるように、任天堂の社員さんも、「別世界に居るんじゃないか」感があります。



Q.業務におけるモチベーションの保ち方

これはどのような事が自分の働く原動力になっているか。という事でした。

例えば、
・旅行する
・人に褒められる
・推し活する
などなどです。

「これがあるから仕事が頑張れる!」という事ですね。


【回答】
そもそもモチベーションで仕事をしていないというのもありますが、やはり自分で見てされも良いものができた時、今まで制作の過程を見てきた自分さえもワクワクするような良いものが作れた時です。


これに対し、
「モチベーションで仕事をしていないというのはどういう事ですか?」と聞かれました。


【回答】
業務においてモチベーションの上下があると、クオリティにおいても波ができてしまうと思うので、それよりも、高いクオリティのものを安定して作れた方が良いと思うからです。


と、答えましたが、これは今考えると答えになってないような気もしますね。

仕事なんだからモチベーションとか言ってられない。とにかくやるしかない。という気持ちで臨んでいる、という事を伝えたかったです。

とはいえ、「これがあると頑張れる」というのはあると思います。
僕はお客様に褒められるのはもちろんですが、その道の経験者、熟練者に褒められるのが嬉しいんだと感じます。あと、スキルよりもアイデアの部分を褒められるとか。

やっぱり、褒められると嬉しいよね。

お金じゃ買えないものってこういう事だよなって感じます。

あと僕は旅行も好きです^^



Q.なぜエフェクトデザイナーなのか

これはカジュアル面談の時にも聞かれたのですが、対面面談でもう一度聞かれました。

カジュアル面談の時にはあまり自分の納得いく回答ができなかったと感じていたのでもう一度聞いて貰えて良かったです。


【回答】
僕は映像やCG、イラスト等一通り創作全般をしてきたからこそ、エフェクトデザインが一番好きだと感じます。上達するにも好きの気持ちが一番大事だと感じるので、エフェクトデザイナーになりたいと感じました。(うろ覚え)


これが一番うろ覚えです。ニュアンスで汲み取ってください。

しょうがないよね。緊張してたんだもんっ。

今答えるなら、エフェクトデザインが一番総合芸術感を感じるという点を追加したいです。モデラー、アニメーターなど他の職種と比べて、使うツールはもちろん、カメラワークなど様々な要素が必要になってくるのがエフェクトデザインだと感じます。僕はそういう部分が好きです。



Q.エフェクトデザインする上で好きな(得意な)部分



【回答】
緩急をつける所です。(もっと色々付け足しました)


これはそれぞれ思う事を言えばいいと思います。



Q.使えるツール



【回答】
Unity,After Effects,Premiere pro,Photo shop,Illustrator,Blender


職務経歴書にも記載すると思いますが、一応覚えておいた方が良いかもしれません。僕はUnityを忘れていました(うっかり)



Q.逆質問


・会社としてのビジョンはありますか
・プロというのはどういう人の事を言うと思いますか

この二つを聞きました。
回答は伏せますが、このどちらの回答も、自分にとってはより「この会社に入りたい!!!」と強く思わせてくれるような回答でした。

特に二つ目の質問時、その話の時だけ社長様の表情が変わったような気がして、凄く身が引き締まるような思いでした。感動しました。ワクワクしました。

僕の身近に人事の仕事をしている人が居て、「とにかく楽しくお話をしてくるという気持ちも大事だよ」と言われたのですが、その言葉で凄く楽になったのを覚えています。

逆質問に関してはタブーとされている雇用形態や福利厚生などの質問は避けつつ、自分の為になりつつも面接担当者様と少しでも打ち解けられるような話題を探すのも良いのかもしれません。



とまあこんな感じでざっくりと振り返ってきましたが、特段変わった質問は無かったです。ご参考までに…




〇自己紹介の深堀り


ここからは興味のある方だけ見ていただければと思います。(全部そうだけどね)

ざっくりとプロフィールを…

性別:男
年齢:30歳
血液型:B型
嫌いな食べ物:めかぶ
趣味:筋トレ、創作全般

とまあ、個人情報にならない程度にこんな感じでしょうか…。


ここで一番注目して欲しい所は、






「めかぶ」












ではなく、


年齢が30歳という事ですね。

僕がゲーム業界に入りたいと考えたのは1年ほど前です。


元々は、映像制作を趣味やフリーランスの受注制作でやっていました。
受注制作と言ってもコンスタントに案件があるわけでは無かったので、会社に入って仕事として映像がやりたいと現職に就き、実写や3DCGを用いた制作工程全般に携わっております。

入社以前の趣味やフリーランスの映像ではイラストを用いたMVなどの映像がほとんどだったので、入社当初は実写映像に触れるのに戸惑いました。

ですが、沢山試行錯誤して勉強して少しずつできる事が増えていき、絵コンテやグラフィックデザイン、カラーグレーディング、3DCGでもモデリング、アニメーション、テクスチャペイント等、スペシャリストまでは到底いきませんが、ある程度はできるようになりました。

現職に就くまで僕は、単純に映像制作が好きなんだと思い込んでいました。
「創作を仕事にできるなら何でも良い」と。でもそうでは無かったです。

仕事を続けていくうちに僕は、エンタメ業界の映像が、創作が好きなんだと強く感じるようになっていきました。

それがなぜなのかはまだ言葉にできるほど分かっていません。
でも、実写の映像よりも、ゲームやアニメなど、キャラクターが動いたり、戦ったりするのにワクワクします。

もしかしたらそれは実写とキャラクターの違いでは無いのかもしれません。
そもそもつくる映像のジャンルの話なのかもしれないし、そうではないのかも知れません。

でも、単純にやっていて楽しくなかったです。

大好きな映像制作だったはずなのに、だからこそ仕事にしたいと思ったのに…やってみないと分からないとはまさにこの事です。

これでは生きてる意味が無いと、エンタメ業界の映像制作の求人に応募し始めました。2~30社程度は応募したのではないでしょうか。


書類選考が通るものはあれど、二次面談まで進めた会社はありませんでした。


僕がまだ若ければ結果は違ったのかも知れません。
単純にクオリティの問題もあるとは思いますが、そう感じてしまうほど、アラサーというのは自分の精神的にもネックだったように思います。


そんな時に出会ったのがエフェクトデザイナーでした。


正直な話をすると、エフェクトデザインをやってみようとしたきっかけは、「エフェクトデザイナーはなりたい人が少ないから就職しやすい」というのをネットで見かけた事からでした。

でも、やっていくうちにハマっていき、就職に有利とかは関係なく、エフェクトデザイナーになりたいと本気で思うようになっていきました。

そこで出会ったのがデジハリのエフェクトパックでした。(怒涛の出会い)


ネットの情報の少なさから、モデラ―やアニメーターなどよりも独学でやるのが難しそうだと感じていたので、就職実績やリスキリング制度などのサポートの充実さでエフェクトパックの受講を決めました。

その結果今に至ります。


とまあ凄く長い話になりましたが、結局何が言いたいかというと…




「自分のやりたい事を諦めないで欲しい」という事です。


これはそんなに簡単な言葉ではないかもしれません。

僕は20歳で大学を中退してから今まで、自分のやりたい事に貪欲に生きてきました。短期間ですがニートも経験したし、27歳まではフリーターでした。
アフィリエイトに手を出したり、ゲーム実況動画を出してみたり、本当に自分のやりたい事を仕事にしようと生きてきたし、やりたい事を仕事にできないなら生きてる意味は無いと思っていました。(今でもそう思っています)

仕事の時間って人生においてとても長いです。人によっては睡眠時間以上の時間を費やすでしょう。その時間を休日の遊びや仕事終わりの幸せの為とは言え、苦痛とか退屈に耐えながら過ごすのは自分には無理でした。

だから僕は好きな事を仕事にしたいと強く思いながら生きてきました。
だからこそ、この度内定をいただけた事は心の底から嬉しかったです。

「諦めないで」と言いましたが僕も結局色んな事を諦めてきたんだと思います。でも諦めてきたという感覚はありません。好きな事ややりたい事の解像度が上がってきて、精査されてきたのだと感じます。

格闘ゲームのレジェンド、梅原大吾さんの「勝負論」という本に、
「ウサギで走るやつはなかなか居ない」という事が書かれていました。

有名なウサギとカメの話で、カメはゆっくり少しずつでも着実に進み、最後は余裕をかましてゴール前で寝ていたウサギを抜いてゴールするというものですが、このウメハラさんのセリフは凄く刺さりました。

「確かに、ウサギを抜けるまで諦めなければ良いだけなのか」と。

僕はこの言葉を聞いてから、毎日少しずつでも確実に進めば良いと心に余裕ができました。焦らずゆっくりでも確実に進歩する。これが一番大切なんだと。

僕は30歳です。仕事としてやる以上、プロとしての自覚は必要だと思いますが、まだ胸を張ってプロだとは思えないというのが正直な所です。

対面面接の逆質問で貰った回答のレベルに、自分はまだ居ません。

でも、そのレベルに到達します。プロになります。諦めません。
業界トップのエフェクトデザイナーになります。絶対に。



はい。とまあこんな感じで、「諦めないで欲しい」と書きましたが実際には、「自分と同じ年齢や境遇の人の何かしらの後押しになったら嬉しい」というニュアンスの方が正しい気がしてきました。

自分の暮らしや仕事に満足できない、踏み出してみたい道がある。
そんな方達に、諦めなければ叶う事もあるという事を伝えられたらと思います。


長くなりましたが、これからも投稿を続けていくので引き続き何卒よろしくお願いいたします!!!!!

拙い文章だったとは思いますが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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