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詩 信じたいこと

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この世に
初めて咲いた花は
きっと小さくて
それでも
まっさらな朝の
一つだけの夢だったことを

真冬の
窓ガラスに映る
静かな夜に
明日を待たない
あなたの
憂いの瞳に
つめたくて
やわらかな
ゆきがふることを

おはよう いい天気
こんにちは よいお日和
こんばんは いい夜
挨拶たちは
ふたりで
しあわせを願い合うと
始めて本当になる
そのためにあることを

だからつまり
またね
さようなら
忘れられない挨拶を
忘れることが出来ることを