世界高水準へ、嘉義県政府を訪問
TSMC(世界的半導体メーカー)の工場進出で、嘉義県は世界高水準の人材、ビジネスの集積地となるのではないでしょうか。。
7月31日(水)午前、嘉義県政府を、浅野会長、坪田事務局長、奥山事務局副局長の3名で訪問し、同県幹部と会見し、両県間の交流について意見交換を行いました(台日文化経済協会の李明峻副秘書長が同席)。
会見には、同県から、江振瑋経済発展処処長(経済学博士)、戴光宗中小企業服務センター総幹事らが出席しました。
先方が説明してくださった内容は以下のとおりです。
・日本との貿易交流について、交流協会高雄事務所と連絡している。
・県長自らが日本で農産品の物産展に参加している。
・茶の産地として静岡県との交流が行われている。また、同県の小山町が嘉義県の基層政府との姉妹協定を望んでおり、交流が重ねられている。
・以前は、産業は農業が主であるが、ドローンセンターの開業などハイテク技術企業が進出している。世界的な半導体製造会社であるtsmcも同県に新たな工場を作る予定である。
当会からは、①産業、②若者・教育、③文化スポーツ、④社会、⑤行政・議会などの5分野での交流について提起しました。また、茶業(狭山市)、鉄道による観光(阿里山、秩父)が両県の共通事項であることを提起しました。日本時代の遺構、建築物などの保存・活用への関心を提起しました。
会員の方からの要望で、旧日本家屋のリノベーションなど、建築デザインや木材(西川材)などの協力を提起しました。
同県(人口48万人)は、お茶、コーヒーの生産のほか、化學、食品、電子零件などの産業が盛んです。日本の地方自治体との間で、正式な友好交流協定を結んでいません。もともと農業県ですが、製造業やハイテクに力を入れています。tsmcの進出は、同県産業に多大な変化を及ぼすと見受けられ、交流対象として同県は大変大きな魅力を放つでしょう。
会見を担当した江処長は経済学博士(企業発展)であることから、マクロ的視点を持ち、最新の開発事業に関心があるとも見受けられる。一方、中小企業担当者も同席されており、日本の中小企業との協力への関心がうかがえます。
また、同県は、故宮博物院南院を有し、文化教育交流のコンテンツとして非常に大きな優勢があると言えます。
同県新港郷と、岐阜県飛騨市の交流は30年に及ぶ。飛騨市(旧古川町)のまちづくり事業への視察がきっかけ。SDGs未来都市に選ばれている自治体などは、SDGsを通じた交流も検討可能と思料します。
飛騨市と新港郷の交流については下記参照。
https://www.city.hida.gifu.jp/uploaded/attachment/25705.pdf
このあと、同県と蔡易餘立法委員(弁護士)のご協力で、科学技術企業(冷研科技、二酸化炭素を利用)、故宮博物院南院を視察させていただいた。蔡委員は、南院レストランで歓迎昼食会を開催していただいた。秘書の方は県政府訪問から南院視察終了まで、すべての行程に随行してくださいました。
あらためまして同県政府、蔡立法委員、関係者のみなさまに心から御礼申し上げます。
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