「TWOLAPS」から学ぶ、強い組織はなぜ強いのか?の話。


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みなさん、こんにちは!

元13分台チャレンジャーのRYOTAROです!


突然ですが、今回は「TWOLAPS」について記事を書いていきたいと思います。


実は今年の1月から「TWOLAPS」に少しだけ携わらせて頂いており、たった3週間ではありますが、すでに学ぶことがあったため、せっかくなら多くの人に共有しよう!ということでこの記事を書くことにしました。


今さら「TWOLAPS」の説明は不要かと思いますが、一応説明をすると、

元オリンピアン(ロンドンオリンピック男子800m代表)の横田真人さんが2020年1月に発足した陸上競技のクラブチームで、現在は9名の選手が所属。

新谷さんのハーフマラソン&10000mの日本記録更新をはじめ、選手一人ひとりが高い競技成績を出していることは"言わずもがな"ですが、これまでに無い、新しいチームの形を作っていることもあり、陸上界からの関心も非常に高いと思います。


まさに私がその1人で、実は以前「次世代型クラブチームTWOLAPSの魅力を丸裸にしてみた」という記事を書いたこともあるくらいです。(未だに公開されず下書きフォルダに入っています笑)


今回は、日本陸上界に新しいチームの在り方を示しながら、時代をリードする「TWOLAPS」の空気に実際に触れてみて、感じたことを書いていきたいと思います。


中に入ってみて気付いたこと

今年からチームに合流し、普段は練習を引っ張たり、タイムを読んだりしながら選手のサポートをしています。

まだチームに合流して日が浅いですが、初日から驚くことがありました。


それは横田さんのコミュニケーションの丁寧さ。

話には聞いていましたが、自分が想像していた以上に、選手一人ひとりに対して、めちゃくちゃ丁寧にコミュニケーションを取っています。

今日までたくさんのチームを見てきましたが、ここまで丁寧にコミュニケーションを取るコーチに出会ったのは初めてです!


合流初日に横田さんから、

「選手に何かを与えようとしなくていい、引き出してあげることが大切」。

というアドバイスをもらいましたが、まさにその通りで、横田さんを観察していると

「なんで?(そう思ったの)」

という問いかけが多いように思います。


事あるごとに選手に対して、

「WHY」=「なぜ?」を投げかけることで、

選手たちは、常に「目的」を見失うことなく、自分のやるべきことにフォーカスできるのでは?と考えています。

また、時には、自分でも気付かなかった自分のことを知る瞬間もあるのではないでしょうか。


そうした問いかけの結果なのか、選手と話していると、明確に自分の実現したい未来を持っている選手が多いことにも驚かされました。


自分自身の経験談ですが、2019年にRUNNING SCIENCE LABをどうやって拡大していくのか?ということで悩んでいた時期があり、経営コンサルに相談する機会がありました。

「2店舗目を出したいんです!」

と鼻息荒く話す私に、

「新田くんは2店舗目を出して何を実現したいの?」

と問われ、「あれ?自分が実現したい未来ってなんだっけ?」と、ふと我に帰った記憶があります。


「HOW」=「何をやるのか」ばかりに意識が向いていた私に、

「WHY」=「なぜやるのか」について、考える機会を与えてくれた結果、

「世界一、自己ベスト更新率の高いジムを作る」というビジョンが生まれました。


なぜなら、

自己ベストを出した時の充実感や達成感をより多くのランナーに体験してもらい、人生を豊かにしてほしい。

これこそがRSLABの強みを活かして、一番実現したいことだと気付けたからです。


そもそも実現したい未来があるということ自体が素晴らしいのですが、もう少し掘り下げると、実現(目的)したいことが明確だと、

仕事が作業化せず、全体像を捉えて大きな熱量で物事に取り組むことが可能だと思っています。


せっかくなので、目的を持つことの大切さを教えてくれる有名な物語、イソップ寓話「3人のレンガ職人」をご紹介します。

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、


「ここでいったい何をしているのですか?」

と尋ねた。

「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。

「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。

「ここでいったい何をしているのですか?」

「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」

旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。

また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。

「ここでいったい何をしているのですか?」

旅人は興味深く尋ねた。

「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

「大変ですね」

旅人はいたわりの言葉をかけた。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。

※引用元

この物語に登場する3人の中で、誰が一番成果を出しているか?は説明する必要もありませんよね。


「TWOLAPS」の中には、オリンピックさえも自分の実現したい未来を叶えるための手段に過ぎないと話をしてくれた選手もいて、本当にびっくりしました。


私自身、オリンピックを目標に競技人生を送っていましたが、その先の未来なんて考えたことも無かったです。


スキル、知識、経験は、時間とともに身につきますが、もっとも大切な部分である目的、言い換えれば「志」を持っている人はとても強いと個人的に思います。


偉業を成すために必ず必要な「志」。

強い組織は、メンバーの1人ひとりが「志」を持っている。

そして、メンバーが迷わないようにリーダーが導く。


言葉にすると簡単そうに見えますが、これを高いレベルで実践するのは容易ではなく、そこに「TWOLAPS」の強さの秘訣があるのかも知れません。


幕末の日本で吉田松陰が発足した松下村塾から、多数の歴史的リーダーが輩出されたように、

「TWOLAPS」からも陸上史を変えるランナーが出てくるのではないか?

と今からワクワクしています。


今回のように、また伝えたいことが出てきたら、その時は記事にしたいと思いますので気長にお待ち頂ければと思います!笑


ここまで読んで頂きありがとうございました!

ではまたお会いましょう!

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