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数値化の鬼 を読んで

○○力 ってよく聞きますよね。

行動力とか、認知力、集中力・・・いくつか挙げられそうですね。
でもこれらって、「上がった」「下がった」とはどの様に判断するのでしょうか?

この書籍では、「ニセモノの数値化」と呼んでいます。

例えば、店舗内で調剤報酬の加算の1つである「重複相互作用防止加算」について月一回のミーティングで周知しました。 みんななんとなく算定をしているなぁ。 うん認知力が上がったね!!  これって本当に認知力が上がっているのでしょうか? 貴方が上司ならどうやって認知力が上がっていると評価をしますか?

店舗の皆さん、実は知っていたけど、ミーティングで話題に取り上げたから表立って算定ししたよって声に出しているだけかもしれません。実はなんとなく「声にだしているだけ」かもしれません。 

もしかしたら、算定数で見ると伸びていないかもしれません。

貴方が周知したのは事実でも、それが実際に加算数という数字に表れていなかったら、残念ながらそれは周知した結果が伴っていないことになってしまいます。 しっかりと「算定数」という数字で表して確認することがじゅうようとなります。
もし数字が伸び悩んでいるのであれば、周知方法や声掛け方法などの「算定数」が変化するであろう行動を変化させなくてはいけません(これを書籍では「変数」と呼んでいます
 

○○力という言葉のマジックは、なんかやった気にさせてくれるのが大きく、精神的な安心感を与えてしまうような印象を受けました。特に「頑張っている」という現状はなんだか根性的であり、精神的な部分が大部分を占めているような気がします。
そこで、しっかりと周知した結果・アウトカムを数値に表すというのは現実的で厳しい一面もありますが、周知の手法を見直す絶好のチャンスにもなりそうですよね。

わたしも以前若い頃、「勉強会出て学んでいるのに評価してもらえない」と思っていました。 つまり「評価してもらえない=実務に活かせていない」という事実から目を背けていたとも言えますね。


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