2018年TGSキズナカップ優勝チームメンバー“セリカ”さんが語る『攻略』についてグランプリモードなどを例に挙げて。


グランプリモードにきちんと向き合って正解を作り出していた、という印象のセリカさん@celica_upperに 攻略 について語ってもらいました!

・攻略とは

私が攻略において重視する点は「今自分に出来る行動、手札を知る事」ですね。
私はこれまでに遊んだゲームでRPGやウォーシミュレーション(将棋のような物)を好み多く遊んできました。
自分が使用するキャラはそれぞれ得意不得意があり適材適所に配置してゲームを攻略する形ですね。
FFで言うなら戦士系が攻撃を務め、僧侶系が回復による支援を務める形です。
これらはまず「そのキャラは何が出来る、何が出来ないか」を知る必要があります。
各々の素質を知らないまま適当に配置しても長所を活かせず成果を得られません。
現実の仕事やグループワークにも言えます。
まずは今手元にあるキャラや手札を見て「今出来る範囲」を正確に把握する事が私の意識する攻略です。

話が逸れているのでここでボンバーマンに当てはめますが
スタンダードルールで対戦した場合、ブロックの中身で最終ステータスが毎回変動します。
相手の方が上という不利な戦いもざらです。まずは自分のステータスを確認します。
1.ボムの数
2.火力の長さ
3.スピードの速さ
4.ボムパンチ
5.ボムキック
6.パワーグローブ

の6つが対象です。(作品によっては貫通ボムやルーイで追加事項発生あり)

おそらくスタンダードルールでこれらを完璧に満たすのは難しいでしょう。穴は出てきます。キックパンチがない!とか。
しかし諦めません。(勝負なので当たり前ですが)
無いなら無いなりで今ある手札を活かして戦います。
例えば1vs1だと仮定して私と相手のステータスを以下で想定します。
私:ボム6火力1スピード6特殊全てなし
相手:ボム4火力4スピード4
特殊全てあり

私はボムに挟まれたら即OUTの極めて危険な状態です。投げで気絶させられてもそこでOUTです。
この状況における私が相手より勝る箇所は「相手より速い速度で移動が出来る」です。
このマッチはこの事実を武器として戦います。具体的には機動力とボムの数を活かした撒きですね。
相手のステータスと比較して「勝る箇所」を探しそこを突きます。そのためにはまず「自分を知る」事が肝要です。

スパボンR GPモードの場合はステータスがキャラ毎に異なる以上常に長所と短所がつきまといます。
GP熟練者相手同士では長所のぶつけ合いですね。短所は可能な限り隠す或いは味方にフォローしてもらうなど。
ステータスが固定されている以上そのキャラに出来る範囲は限られます。
プレイヤー自身がどれだけ優れていたとしても極端な相性不利を埋めるのは難しいと思っています。手札の段階で詰み、投了の事態もあります。
(一騎討ちでピラミッドヘッドvsビルorゴーレム辺りはピラミッドヘッドが勝つのはほぼ不可能かと…)

一騎討ちの場合ですので複数人のチーム戦であれば話は別です。
短所を埋めてくれる味方キャラ、乱戦による把握の遅れで生まれる隙。いくらでもひっくり返せますしひっくり返されます。

「勝負は時の運」という言葉があります。ボンバーマンにおいてもスタンダードルールではアイテムの出方がランダムでありそれは基本「運」です。
しかしそこから行われる戦いは「運」ではありません。その先は与えられた武器や状況、技術のぶつけ合いであり、
それを動かす又は勝敗を決めるのは「運」ではなく「人」です。

私は堀を終えた後のバトルでアイテムの差による敗けを「アイテム運で負けた」と片付けたくはありません。(極端な差でもない限り…)
まずは自分に出来る事を正確に把握し相手と照らし合わせてそこからは活路を見出だします。その活路は毎戦変化します。
その結果負けてもそれは「運」ではなく活路を見つける前に倒された或いは見つけても活かせなかった…ですね。

運を呪う前にまず出来る事を探す。ですね。