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少年院卒が考える教育マガジン

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少年院を出て感じる、子育てや教育環境についてまとめてあります。
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#育児

少年院卒が子育てする上で決めているルール

鼻からスイカを出して早数ヶ月が経った。 出産は聞いているより大変ではなかったけれど、時々息子を見て「こんな大きいものを押し出したのか」と自分に引くことがある。 押し出した自分ですら引くのだから、旦那やパートナーが立ち合いで妻を女として見られなくなる気持ちも分かる。 毎日彼にとっての正解を手探りしているが、正解など一生見つからないのだろうと思っている。 これから彼と過ごす20年の中で、私は私なりのルールを設けている。 今日はそんな話をつらつらと。 自信を持って「あな

【少年院卒持論】努力は報われない勘違いするな

そういえば私、親になった。 大した人生を生きてきたわけじゃない私が、人様に教える立場になる日が来るとは夢にも思っていなかった。 こんな私だから母に妊娠を報告したとき、こう言われたのだ。 「あんたが思ってるよりずっと大変で、楽しいことなんて多くない。いつか勝手に産んだくせにって言われる日が来るかもしれない。それでも胸張って子どもを愛せるって言えるの?」 母の心配をよそに、私は笑ってしまった。 自分がこんな人間だ。 これから先、子どもに教えられるのは成功談より失敗談の

少年院卒の問題児が大人に求めていたこと

今になって振り返ると、非行に走っていた頃も母や先生に求めていたことがたくさんあった。 構ってほしいという気持ちに始まり、愛してほしい、けれど放っておいてほしいという、様々な気持ちがぐちゃぐちゃになっていたように思う。 特に中学生、高校生の頃は、「自分が今なにを思っていて、どうしたい」と説明するのが難しかった。 しかし、今なら当時の思いを言葉にできる。 問題児の言葉にならなかった声を、今日言葉に変えてみよう。 言葉も支援も誘導も要らないから、そばにいてほしかった 目

少年院卒が断言する、環境と人生は絶対に関係がある

私は少年院に入ったことを、一片も後悔していない。 起こしてしまった事件に対して反省はしているが、後悔することはない。むしろ、少年院に入ったことを有難く思っている。 幼児教育において、親や周囲の環境が与える影響は大きいといわれている。 稀に「そんなの関係ない!」と言う人もいるが、言語道断だ。そういった人は、自分が恵まれていることに気付いていないだけであろう。 今日は、少年院卒として言いたいことがある。 実体験を踏まえた上で、子育てに悩む親御さんたちへ。または、人生に悩