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少年院卒が考える教育マガジン

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少年院を出て感じる、子育てや教育環境についてまとめてあります。
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#いじめ

旭川女子中学生凍死は“いじめ“か“殺人“か

幼児虐待と理不尽ないじめのニュースは読んでいて吐き気がする。 昨年から報道され始め、時間の経過とともに生徒も学校も悪魔だと分かった。 ようやく重い腰を上げて実態調査に乗り出したようだが、今すぐ刑事事件扱いにしないのが些か不思議である。 今日はそんな話をつらつらと。 いじめは犯罪行為で加害者は犯罪者です 先に言っておくけれど、今日の私はかなり感情的だ。それだけ連日いじめを見聞きして腹が立っている。 まずなぜ、旭川女子中学生のいじめを立件しないのか。 どうせ加害者が

少年法に守られた人間が日本の社会に訴えたいこと

“ゲームやネットの影響を受けて凶悪犯罪を簡単に犯す未成年が増えた“ と言う人がいるけれど、私は今に始まったことではないと思っている。 日本人のクソみたいな“美徳“である、臭いものに蓋の精神は今も昔も変わらないだけではないだろうか。 最近起こった事件の中で私が興味を持ったのは以下の2件。 ・茨城一家殺傷事件 ・立川ホテル殺人事件 茨城一家殺傷事件の犯人は、私と同じ関東医療少年院を出院している。 要は未成年の時に逮捕されて少年院送致になっておきながら、更生せずに再犯

少年院卒がいじめについて考えてみた

私はいじめる側もいじめられる側も経験した。 どちらも小中学生の頃だったけど、高校の入学式でギャル4人組に目を付けられて入学早々もめたこともある。 昔から良くも悪くも目立つ子ども(人)で、少年院にいる子たちに似た感覚を感じた。 今日はそんな話をつらつらと。 結論からいうと学校であれ会社であれ、いじめられたら被害届を出して法的に解決するのが正しいと私は思う。 まずいじめは学校だけの話ではなく、会社にも存在する。大人になっても何も成長しない可哀想な人間は一定数いるからだ。

いじめる側もいじめられる側も経験して思うこと

私は今では想像が付かないほど、内気で無口な子どもだった。 特に両親が離婚してからは、学校へ行っても友人と一言も口をきかない日もあった。 いじめを受け始めたのは両親が離婚してすぐの、小学校4年生から。 中学2年生で非行に走るようになってからは、いじめる側に回った。 昨今のいじめのほとんどが、死に直結するほど陰湿で残酷なものになっている。 悲しいが、いじめがこの世から無くなることはないだろう。 人は人に対し、優劣を付けたがる生き物だ。 特に若い頃は視野も経験も少なく

少年院卒の問題児が大人に求めていたこと

今になって振り返ると、非行に走っていた頃も母や先生に求めていたことがたくさんあった。 構ってほしいという気持ちに始まり、愛してほしい、けれど放っておいてほしいという、様々な気持ちがぐちゃぐちゃになっていたように思う。 特に中学生、高校生の頃は、「自分が今なにを思っていて、どうしたい」と説明するのが難しかった。 しかし、今なら当時の思いを言葉にできる。 問題児の言葉にならなかった声を、今日言葉に変えてみよう。 言葉も支援も誘導も要らないから、そばにいてほしかった 目

少年院卒が断言する、環境と人生は絶対に関係がある

私は少年院に入ったことを、一片も後悔していない。 起こしてしまった事件に対して反省はしているが、後悔することはない。むしろ、少年院に入ったことを有難く思っている。 幼児教育において、親や周囲の環境が与える影響は大きいといわれている。 稀に「そんなの関係ない!」と言う人もいるが、言語道断だ。そういった人は、自分が恵まれていることに気付いていないだけであろう。 今日は、少年院卒として言いたいことがある。 実体験を踏まえた上で、子育てに悩む親御さんたちへ。または、人生に悩