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全部欲しかった、百年文庫

2010年にポプラ社より出版されたシリーズの書籍「百年文庫」

少し縦長で不定形なんだけど、「少し縦長」がとても端正な雰囲気を作っている。
多分私はこの形にまずやられてしまったと思う。

タイトル文字の漢字一文字のパーツバランスを変えて浮遊感があるように見えるところや、光沢のある上品な白い紙のカバーが本当に美しくて魅力的な書籍。
文字に少し工夫がしているところが丁寧さを感じるのかもしれないなと思う。

一般的な並製本だと思うけど、紙の選び方がすごく良いのだろう。
軽やかなんだけど上質に感じるんだよなぁ。。。不思議だなぁ。。。

シンプルなんだけど、暖かい雰囲気で、触ると気持ちが優しくなる気がする本だ。

内容は短編が3つ、タイトルに合わせて近代の国を問わず様々なものを選ばれているので、とても著名な作家でもほとんど知らない作品を読むことができた。

本体の表紙には安井寿満子さんの木版画が描かれているのだけど、100冊出ているということは100通りの木版画がこの本のために作られているということ。
端正なカバーを外すと素朴で可愛らしい絵が見られることも胸がドキドキする。

装丁は緒方修一さん。
何も知らずインスタグラムをフォローしていて、以前より写真がかっこいいと思っていたので、この方がこの本を作ってくれたのか。。。と偶然に驚き、とても嬉しくなった。

これが100冊並ぶ本棚見てみたかったなぁ。
きっとそれは美しい光景だと思う。

今私はこれを6冊持っていて、この先、買い足したいときも出てきます。必ず。
どうぞポプラ社様。もう10年以上経っているけど、当分の間販売を続けていてください。ちなみに価格は1冊税別で750円でした(今もかな?)。

以下研究メモなり。

かっこよさは伝わりづらいけど、本当に素敵だという気持ちを込めたレポート。

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