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楽しい現場がいちばんの教科書さ

2022/08/13 マチネ

舞台ってやっぱり生モノですね。現地で浴びるに勝るものなし。エーステ特有の多幸感堪らん。



MANKAI STAGE 「A3!」 ACT2!〜SUMMER 2022〜 見に行ってきました。

2.5次元舞台初現地。多幸感溢れるあの空間に行けたことが本当に嬉しかった。席は当日引き換えで2階Cブロ。上手端(ソファのある辺り)が見切れたかな。それ以外は双眼鏡があれば綺麗に見えた。立川の当引きだから席にはあんまり期待してなかったけれど比較的良席だったかな。今思うと土日にあの席入れたのはラッキーだったね。台風直撃日だったから電車だけ心配だったけれど、無事に帰って来れて安心。

夏組って台風も吹き飛ばせそうなくらいハッピー集団なのに、それぞれ過去にトラウマを抱えていて、公演を見終わった後は晩夏のような爽やかな寂しさを感じさせる。不思議な感覚。劇場から駅までの帰り道も少し輝いて見える。春組公演も観終わった後には前を向けるけれど、夏組公演は振り向かずに前に進めるって感じかな。振り向いてる場合じゃないよ!って言われてる感じがする。なんかちょっと違うな。言語化能力が低い私が悪い。
 今回の主役は何といっても夏組新劇団員の九門。続・克服のSUMMER。私も、熱は出ないものの極度のあがり症で人前に立つと心臓がバクバクして何もできなくなってしまう人なので、共感する部分も多々ありました。あと、一成が将来について悩むシーンは見ていて苦しかったな。胸が締め付けられて涙がほろほろ溢れてきちゃった。原作のストーリーでは3話、ステでもそこまで長尺じゃないシーンだったけれど、三好推しの私にとってはすごく大事な場面だった。

三好一成役 赤澤燈くん

 私、ともるくんが演じる三好が大好きなんですよね。チャラチャラしたパリピではあるんだけれど、根本にある優しさや弱さに重きを置いていて。人間としての温かみもを感じる。その辺りの塩梅がともるくんは本当に上手。ただ明るいだけじゃなくて他の人の弱さも強さも理解して受け止められる深い優しさを持った人。その優しさは周囲を救うけれど逆に自分を追い詰めることもある。今回も他の5人が自分のやりたいこと1つだけに選べない自分を責めていた。三好って実は自己肯定感低めなんだよね。やりたいことがたくさんあって1つに選べない自分は薄っぺらい、と思ってしまう。ステを観るようになってから、一成の根本にあるものに触れられて、以前から好きだった一成のことがもっと好きになった。改めてありがとうともるくん。

兵頭九門役 新正俊くん

 またすごい若俳に出会ってしまった。まず最初の「兵頭九門っす!」にびっくりした。あまりにも原作でたすくくんが演じる九門の喋り方に似ていて。その後の喜怒哀楽のセリフも本当にゲームのボイスのまま。スゴすぎる。九門の持つ弟らしい可愛さも、弱さも、それを隠して明るく振る舞おうとする強さも、素直にまっすぐ表現してくれていた。正直、情報解禁番組を見た時点では、静かで大人っぽくてスラっとしていて、九門っぽくないなぁと思っていた。でも実際に演じているのを見たら天真爛漫でかわいくて元から弟属性の人に見える。板の上で中の人が全く見えてこない。これって当たり前のことかもしれないけれど、「実際にこういう性格でハマり役なのかな」って思わせるのは素直にすごいと思う。演技の幅が広そうだから他の出演作も見てみようかな。

 改めて2.5次元舞台初現地が夏単で本当に良かったです。多幸感溢れるエーステよ永遠であれ。

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