隠された、明言されない前提こそ最重要ポイント

短期間のうちに資本主義のカラクリについていろいろと調べて、仕組み自体はほぼ理解できた。


と同時に、これらのほとんどは公開情報なのであるが、それにもかかわらず知らない人、そして知っててもやらない人、そして結果として何も変わらない人が多いのはなぜなのか?と考えてみた。


ほとんどのコンサルは「やる気の問題」で片づけてしまう。

たしかにそういう面もある。自分で経験してもよく分かるから。


と同時にほとんどのコンサルに足りないのは「どうしたら、成功できる認識にすることができるか?」という点である。


ここは詳しく書くとまた長くなるので別の機会があればにする。


今回はもう一つ、おそらく私がオリジナルに発見した理由について。


その理由は、成功するために必要な前提、それも明言されていない暗黙の前提についての理解の無さ、目指すゴールにたどり着く人が持っている状態と今の自分の状態のギャップについて認識できていないことである。


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具体的に述べれば以下の通り。


・年間5%の複利で運用すれば誰でもお金に困りません(前提:元金が1億円あれば)


・清潔感とコミュニケーション能力があれば10人に1人の割合でお見合いが組めます(前提:超ハイスペックか、東京や大阪などの大都市の近くに住んでいれば)


などなど。


情報発信者や成功者の言っていることのほとんどが役に立たないのは、その人が成功した「暗黙の前提」としてある条件を無視していることにある。


たとえば、身長2mの人が「バスケやバレーボールなんて簡単」と言ったとしても、身長1m50cmの人にそれが当てはまるか?ということ。


身長のような物理的条件であれば見えやすいが、ほとんどの成功者の場合が持っている「暗黙の前提(条件)」は、都市部に住んでいる、見た目がイケてる(美人、イケメン)、人と話すのが苦にならない、人脈が豊富、有名人や成功者とたまたま何らかの繋がりがある・・・などの「目に見えない属性、因果関係」であることがほとんどである。


そんな風に目に見えないものなので、自分が「下駄を履いている」ということは成功者などはほぼ見えていないし、それを言ったら元も子もない(それを逆転させる、あるいは下駄を自分で作る方法を知らない)から、「暗黙の前提」についてスルーしている場合が全てである。


なので「下駄を履いていない」人にとっては成功者や成功したコンサルなどの言うことはまず役に立たない。


なぜなら「前提条件」が違うのだから。


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私自身も婚活でこの「暗黙の前提」や「前提条件の違い」の存在をきちんと認識できていなかったため、「自分を磨けば何とかなる」という壮大な勘違いをして大失敗した。

しかしながら、おかげで誰もが気付かない、あるいは客を騙すためという商売上の都合で意図的に隠している、こういった「暗黙の前提」というものがあることに気付くことができた。


資本主義社会では資本、せめて労働力以外の商品を持たなければいくら働いたところで豊かになれないのと同じで、資本や商品に当たる「暗黙の前提」や「前提条件」をまず創らなければ、どれだけ努力してみたところで何の意味もなさない。


なので、成功者やコンサルなどの教えることそのものではなく、そういった上手くいった人達が持っている前提条件はなんだろうか?ということを観察して、上手くいっている人が「持ち合わせているもの」と、自分の持っているもののギャップを認識して埋めることが最も大切なことであろう。


剣をもって構える力や体力が無い状態で剣術なんて学べないのと同じで、そもそもそれを為すための前提となる条件はなんだろうか?自分はそれを持ち合わせているのか?ということを問うことが成功への第一歩であり、ほとんどの人が「努力しているのに上手くいかない」というのは、そこのところが非常に大きいように思われる。


なので、明言された成功の方法ではなく、明言されない「成功の前提」を自力で見出すこと、具体的には上手くいっている人があらかじめ持ち合わせている前提(見た目、経済力、人脈、などなど)を観察し、それを身につけるか、自分に欠けている前提をカバーしうるなにがしかを見つけるか、が上手くいくことと上手くいかないことの分水嶺になるのではないかと思う。


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本日のおすすめ図書。


資本主義社会でまず「働くことを何とかする」ために、楽に果実を取れるようになるために「下駄を履くこと」の重要性を説く希少な本。


資本主義社会からの脱出のみならず、もう少し良い生活をしたいなという人に、現在の社会の仕組みとそれを逆手に取る方法を教えてくれるので、一読を強くお薦めする。


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