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フランス人は10着しか服を持たない、読了。

2014年に発売されてすぐ、ベストセラーになった有名な書籍。
断捨離に興味をもった頃からずっと気になっていた本の読了メモ。

アメリカ出身の著者がパリへ留学している間に学んだ"シック"な暮らしについてまとめたエッセイ。身の回りを"本当に厳選した、最高に気に入ったもの"だけにすることで、精神的にも物質的、時間的にも充実した生活を送れるようにセルフマネージメントしましょう、という趣旨の内容を、具体例をあげながら語り口調で展開。

この本の印象は…

内容はともかく、個人的には表現面があまり好ましく感じない本でした。
何かにつけて「〜はシックじゃない」の表現を繰り返し、アメリカを卑下してはフランスを持ち上げる、典型的な「フランスかぶれのアメリカ人」が書いた本、という印象。

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FAVORITE WORDS

ここからは私がメモに残したい文章を引用し、コメントを記します。

■ 第五章「自分のスタイルを見つけること」

「なぜその服を着るのか?」これは、ワードローブを厳選する際にも重要な問いかけ。
その色は、形は、丈は、素材は…自分を最も引き立たせてくれるだろうか?服を購入する際には、そういった視点で厳選したい。

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■ 第九章「いちばん良いものをふだん使いにする」

「最高のものを、普段使いしよう!」というのがマダム・シックの教え。
ワードローブ然り、食器然り。最高にお気に入りのものを手に入れたら、「いつかとっておきの時のため」にしまいこんでおくのではなく、毎日の生活に利用しよう。そんな暮らしがあなたを幸せな気持ちにしてくれる。

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第10章「散らかってるのはシックじゃない」

私は断捨離を始めてからもイマイチ物が減らず、部屋が散らかりがち…必要なものが見つからない!!なんてことが日常茶飯事でした。この章は、そんな私にかつての恋人がかけてくれた言葉を思い出させてくれました。
「物の定位置を決めておくといいんだよ」
そんなのあたりまえ!と思う人もいるかもしれませんが、そんなあたりまえなことができない人だから部屋が散らかるのです。逆に言うと、物の定位置を決めて、そこに収まらないものは処分する。そうすれば、部屋は散らかりません。とってもシンプルですね。

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第13章「教養を身につける」

この章を読んでいて響いたのは、「何歳になっても新しいことを学んでみよう」というメッセージ。
10月に32歳の誕生日を迎えた私は、今もなおまだ成長の途中。
生活スタイルや、経験、出会う人々の影響で…人の考えは変わるし、興味も好みも変わってくる。その時々に「気になった」すべてのものごとに対して鈍感にならずに、まして「いまさら…」なんて思わずに、これからも沢山のことに挑戦していきたいなと感じました。

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まだこの本を読んでいない人へ

全体として伝えたいことは、シックかどうか(≒美しいか否か)という点に自分の「基準」を持とう、というところのようです。

文体は私の好みではありませんでしたが、マダム・シックの生活習慣や著者自身の失敗談など、具体例を中心に展開していく内容は示唆にとんでいてとても読みやすいです。

断捨離はしたいけど、今一歩やる気が出ない!という人にとっては、背中を押してくれるような本になるかもしれません。


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