安楽死や尊厳死の議論は禁止。人間には死ぬ権利を認めず、生きる義務だけを課そう。永久に心臓を動かそうという話。

まあ、「安楽死、尊厳死の議論を封殺したい、死についての議論は要らん。皆生きろ、人間には生きる義務だけを課せ」という意見はわからないでもないんだけれども、この人、親がALSみたいな不治の病にかかっているときに子供がDrキリコに親を殺すよう依頼する事例を挙げているけれど、そりゃ最初から自己決定権の範囲外だよ。

親が自分の病に絶望して死ぬ権利を主張してDrキリコに自分のための毒薬を依頼したときに、子供は親の死ぬ権利を否定して、Drキリコを追い返し、親に生きる義務を課すことができるかと言う話なんじゃないのかな。

まあ、人は永遠には生きられないけれど、人工呼吸器、胃瘻、その他で管だらけになっても心臓さえ動いていることを最上の結果として、親の人生について、親の選択の自由を否定して、子供が生きる義務だけを強制することが許されるのかということではないだろうか。それは一種のパターナリズムと言えると思うけれど、どうなのだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?