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コロナウイルスの迅速診断キット

既に中華様からも出ていたが、米国からもPCRじゃなくて抗原抗体反応を用いた診断キットが出始めているようだ。そりゃインフルエンザであれだけ使っているのだから同じやり方で迅速診断するキットを作ろうという企業が出てくるのは当たり前である。PCRと違って10分くらいで結果が出るから臨床現場でも使いやすくなる。

ただ気になるのは交差反応性である。インフルエンザなら全部インフルよ、でいいわけだが、コロナウイルス関係は普通の風邪ウイルスである従来型もSARSもMERSもある。その中で上手にCOVID-19だけ吊り上げてこられるのだろうか。

普通の風邪をひいているだけなのに「新型肺炎」と診断されたりしないだろうかという一抹の不安が付き纏う。

いや、米国のメーカーの人も中華メーカーの人も自信満々に「うちの製品は他のとは違う、大丈夫」ということはわかっているのだけれど。

もう一つはインフルエンザみたいに大量に診断された時、その患者たちをどう治療するというのだろうか。多くは軽症や無症状の患者だろうけれど、もしかすると肺炎を起こすかもしれないわけである。

政府は軽症者は自宅療養という方針を出しているけれど、家庭に高齢者がいたらその高齢者は疎開させてねっていうことなのだろうか。

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