結婚を小さくするためには結婚と相続を分離すればよい。
結婚から相続を切り離せばよいのではないか。もちろん、名字もいらない。もう名前はマイナンバーのように16桁の数字にすれば誰と誰が兄弟姉妹かなんてわからないのである。
ただ、そうなれば困ったことが起こっても親戚に相談するなどということはできなくなる。個人個人がバラバラになった社会ではその人がうまくいっているときはよいが、逆境に陥ったときには援助してくれる人はいない。親戚は、といってもどこにいるかわからない。近くの他人はもっとあなたを援助する理由がないのである。
なので、そういう社会で福祉を行うためには、もう相続はなくして、政府が財産を一元的に管理するしかなくなるのではないか。逆境に当たれば政府や自治体に援助を申し込むわけである。その財源としては、ある人が死んだときにその財産を相続させずに全部政府が没収すればよいわけである。
もし、なくなった人の伴侶や家族が一緒に住んでいた家に住み続けたいという希望を出すならば公営住宅として低家賃で貸し付ければよいわけである。動産は皆取り上げられるが、そのために学校に行けないという子供には奨学金制度を完備すればいいし、寡婦にも寡婦年金を支払う余裕があるだろう。もちろん男には甘えるな働けといえばよい。
そういう社会に適するのは共産社会であろう。資本主義で命を質に入れてでも激烈に働いて財をなしたとしても、自分が死ねばその財産は没収になるのである。それなら資本主義で金を稼ぐ意味は消えるであろう。
ただ、共産主義であっても、自分がよりよい地位に就くための賄賂は横行することになるだろう。官僚として人民を支配するのも人間だからである。
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