艱難こそ重要

これは全くどうでもいい話である。もう東大も京大も全部女子大化したって構わない。そういうレベルの話である。

ちょっと考えればわかるが、東大に女子枠ができたからということで東大を目指す人って一流ではないのである。行きたけりゃ今でも東大が女子を排除しているなんてことはないのだから自分で志を立てて自らリスクを背負って東大に挑めばいいだけである。

そんなのようしません。東大に女子枠ができたから受験します。国も大学も女性の私をエンパワメントして守って下さい。特別扱いして下さいね、という人が優れた人材かどうか。

男も東大や京大が門戸を閉ざしたならば諦めるのか、である。別に大学は東大京大だけじゃない。世界に目を向ければハーヴァードだってMITだってあるし、オックスブリッジだってある。どこにでも行って自分のやりたいことを極めればいいのである。

そりゃ男だってガリ勉して必死で東大に入り、四年間レジャーランドとして遊びまわり、なんとか最低限で卒業して一流企業に入ればあとは定年まで安心とか考えている輩もいるかもしれない。それは少なくとも植木等の時代くらいであろう。今はあの東芝が傾く時代である。

日本の戦国時代には山中鹿之介という武将がいた。この人は毛利元就に滅ぼされた尼子氏の遺臣であり、尼子氏再興に奔走した人だが、この人は「我に艱難辛苦を与えたまえ」と神に祈った人である。

少し考えるとそりゃアファーマティブアクションで優遇されて入った方が得じゃないのと思う人は多いだろうが、遊んでいては世界との競争に勝てっこないのである。もうここまで世界が小さくなっている現代には日本国内だけで勝負するなんていう甘い考えは通用しない。例えば東大に入ることが目標なのではないのである。入ってからどうやって自分の力を向上させて世界に伍して行く人材に自分を育て上げて行くかということこそが真に肝要なことである。

「じゃあ、Fラン大でも同じことをやればいいんじゃないですか?」と思った人がいるかもしれない。無論それは間違いではない。そりゃ東大や京大と違って、その辺にノーベル賞クラスの研究者がゴロゴロいるわけではなかろうが、それでも自分を鍛えることは可能である。SNSなどではFラン大を貶す人も時々は見かけるのは事実であるがそんな根拠なく足を引っ張る人に負けている場合ではないのである。

いくら東大様と言ったって世界のランキングで言えばそれほど高いわけではない。世界大学ランキングでは東大と京大は100位以内には入っているが、アジアのトップは中国の精華大学であり、次に北京大学である。東大はシンガポール国立大学の次で4位である。

ジャパンアズNo1と言われた時代ははるか過去の話である。日本のGDPは多分インドにも抜かれるらしいことは確定のようである。つまり、日本はもう栄光の時代はとっくの昔に終わっており、チャレンジャーの立場と言っていいわけである。老人は相変わらず「近頃の若いものはなっとらん」というであろうが、これは古代エジプトのパピルスにも同じことが書かれていたわけである。今は日本は超少子高齢化の時代であり、じいさんばあさんの声が大きいのだけれど、若者はそんな雑音に耳を貸す必要はさらさらないのである。そんなことよりも、世界と戦える自分にすることが先であろう。

これは男性だけでなく女性にだって言えることである。アファーマティブアクションに甘えていても実力などつくわけもない。ネットにいるフェミさんたちは全力で甘えているような気もするが、そんな甘えなど排して、実力で競争に打ち勝って行く力をつける。そうであってこそ真の自立に向かえるのではないか。

艱難汝を玉にす、である

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?