内密出産
これは、以前、ネットでは野良妊婦と言われた人たちの所業を知っているのでなんともいえない。公衆トイレで発見された赤ちゃんや飛び込み分娩で名前も告げずに分娩して、その晩に消えたお母さんの事例などを考えると、赤ちゃんは元気に育ったとしても返してあげるお母さんの腕はなかったのである。
Newborn baby found in toilet bin of Air Mauritius plane
https://www.bbc.co.uk/news/world-africa-59859
どこかの空港のトイレで発見された新生児は幸いにも母親が突き止められたそうである。
日本にはもちろん、行政には助産制度などの公費負担制度もある。
これは大阪市の例である。
単に費用がない場合には行政などの力を借りて何とか支える方法もあるだろうけれど、例えば、双方とも学生の場合、フェミニストやシンママの急進派であれば、「はあ?男に責任があるだろう。男は学校を退学して働けや。」っていうかもしれないが、現実のところ、高校を中退して無理して働いても碌な就職先もないであろうし、長続きしないというのが相場であろう。シンママやフェミニストの満足の先には結局は破局が待ち構えているかもしれないわけである。
そういう意味では内密出産で実の母親の存在はわかっているけれど、子供の親はいないことにして社会的養護に委ねるというのも一つの方法ではあるかもしれない。子供は母親と別れなければならないのだけれど、子供と別れなければならない母も辛いところがあるだろう。こども家庭庁ができてそういう子供達のサポートが厚くなることを願わずにはいられないわけである。
戦後に満州から帰還した若い女性達が陵辱されて身籠った子は中絶手術によって、名前も聞くことなく闇から闇へと葬られたと聞いているが、内密出産でも生まれてくる子の実の関係性は秘匿して縁が切られているとは言っても、例えば成人後、その子がどうしても自分のルーツを知りたくなった時には最後の最後にはわかるようにしてあげてほしいというのが私の希望である。
もっとも、昨年末にはこういうニュースが話題になっていたのである。
この生まれた子は今は児童福祉施設に預けられているということである。ジェンダー平等という掛け声はいいんだけれど、もう家父長制も家制度もない今という時代にはもう振り切れてしまった妖怪みたいな連中がのさばっているようにしか思えないのである。
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